マイクロバス(15人乗り)とミニバス(10人乗り)はどっちがお得?
2024/08/21
10〜15人での移動や旅行に最適なのが、マイクロバスやミニバスです。大型バスや中型バスと違って小回りが利くこれらのバスは、使い勝手もよく多くの用途で利用されています。しかし、だからこそマイクロバスとミニバスどちらにすれば良いか悩む方もいるのではないでしょうか?今回は、マイクロバスとミニバスの違いや料金比較など詳しく解説していきます。
マイクロバスとは?
マイクロバスは、中型自動車枠内の大きさで、最大乗車定員数が29名のバスです。中型バスや大型バスと比較すると貸切バス料金が安く、日帰りでのレンタルや少人数の送迎には最適なサイズとなっています。快適さで言えば大型・中型バスほど良くはありませんが、マイクロバスは日帰りでのレンタルや送迎に最適です。ターミナル駅までの送迎や空港送迎、研修施設や郊外の工場への送迎、定期送迎など、用途に合わせて柔軟に対応ができますよ。マイクロバスの大きな特徴は、レンタル料金が非常にお手頃である点です。20人程度の移動であれば、複数のレンタカーを借りるよりも、マイクロバス1台をレンタルする方が費用を抑えられるケースがほとんどとなっています。そのため、大人数での移動を計画する際には、コストパフォーマンスの観点からもマイクロバスが非常におすすめです。
マイクロバスとミニバスの違い
ここではマイクロバスとミニバスの違いを比較していきます。車両サイズや定員数も若干変わってくるので、しっかりと把握しておきましょう。
車両サイズ
マイクロバス
マイクロバスの長さは約7m、車幅約2m、車高約2.6〜2.8mです。車両総重量は8,000kg未満かつ最大積載量5,000kg未満となっています。大型バスや中型バスよりは安くレンタルできることも人気の理由です。
ミニバス
ミニバスの長さは約4m、車幅約2m、車高約2mとなっています。複雑な道や住宅街もスイスイ移動できるほど小ぶりで、研修や観光、視察などにも最適です。補助席がないため、人数増加の予定がある場合はマイクロバスが適しているでしょう。
定員数
マイクロバス
タイプ | 座席図 | 座席数 | 補助席 | 全座席 |
---|---|---|---|---|
21 | 6 | 27 | ||
18 | 5 | 23 |
※このページで使われている貸切バスの写真や座席図はイメージ写真です。
マイクロバスの定員数は、18〜21名(正席) で補助席は5〜6名です。マイクロバスの座席数は20席前後で、補助席が5席程度設置されており、全座席で25名前後のものが一般的となっています。定員が27〜28名と表示されている場合は、補助席が含まれていることも多いため、正座席の数を重視することが重要です。
特に運転手付きのマイクロバスを利用する際は、助手席を使えないケースが少なくありません。そのため、実際に使用可能な座席数を事前に確認しておくと安心です。大人数での移動を計画する際には、補助席の有無や運転手の座席に関する注意点も考慮することで、快適で効率的な移動が可能になります。
ミニバス
座席図 | 座席数 | 全座席 |
---|---|---|
13 (助手席使用) +手荷物程度 | 13 | |
11 (助手席使用) +トランク3~5個 | 11 | |
9 (助手席使用) +トランク6~10個 | 9 |
※このページで使われている貸切バスの写真や座席図はイメージ写真です。
ミニバスのほとんどが、正座席13席となっています。通常補助席はついておらず、全て正座席となっています。トランクのほか、荷物置きはないため定員いっぱいで乗客すると大きな荷物は詰め込めないでしょう。後部座席を取り外し跳ね上げてフラットにすることで、荷物スペースが確保できる場合もありますが、少人数の短距離移動を想定したバスですので、あまり期待しない方が良いでしょう。
マイクロバスとミニバス料金比較
マイクロバスとミニバスの料金はどれくらい変わるか気になりますよね。早速比較してみましょう。
■マイクロバス
3月~11月 | 12月~2月 | |
---|---|---|
平日 | ¥55,000~ | ¥52,800~ |
土日祝 | ¥60,500~ | ¥58,300~ |
■ミニバス
3月~11月 | 12月~2月 | |
---|---|---|
平日 | ¥49,500~ | ¥47,300~ |
土日祝 | ¥55,000~ | ¥52,800~ |
貸切バスの料金は、観光需要が高まる3月〜11月のシーズンには若干高く設定されており、反対に、閑散期とも言われる12月〜2月のシーズンは料金が安く設定されています。 主なエリアでミニバスを貸切った場合の料金の目安は、以下を参考にしてください。
マイクロバスを運転する場合は中型免許が必要
マイクロバスは、車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満、全長7メートル未満のバスを指します。多くのマイクロバスは正座席で20名ほどの定員があり、補助席を使用すれば最大24〜26名まで乗車可能です。なお中型バスの定員は27名なので、実際の定員数はそれほど差がありません。
しかし、道路運送法により、運転手なしでレンタルできるのはマイクロバスのみとなっています。マイクロバスを運転できるのは、「中型免許(8トン限定なし)」もしくは「大型免許」を保有している方に限られます。普通免許や中型免許(8トン限定)では運転できないため、レンタルする際は免許の種類をしっかり確認することが重要です。
免許の種類 | 車両総重量 | 積載量 | 定員 | マイクロバスの運転 |
---|---|---|---|---|
普通免許 |
5t未満 |
3t未満 |
10人まで |
できない |
中型免許(8t限定) |
5~8t未満 |
3~5t未満 |
10人まで |
できない |
中型免許 |
5~11t未満 |
3~6.5t未満 |
29人まで |
できる |
マイクロバス・ミニバスの用途
ここではマイクロバスとミニバスの用途についてご紹介します。大型バスや小型バスよりも小さめサイズなので、短距離移動や少人数移動に最適です。
イベントや旅行
イベントや旅行でバスを利用する際、スケジュールの遅れや予想外の交通費がかかることは、多くの方が抱える悩みではないでしょうか。貸切バスなら、ご指定の場所から目的地までノンストップで移動が可能です。タクシーを何度も手配したり、電車の時刻を何度も確認したりする手間が省けます。お客様のスケジュールに合わせて効率的に移動できるだけでなく、経費削減にも繋がります。また、マイクロバスやミニバスは小回りが利くので、複雑な道路であってもスムーズな移動ができますよ。さらに、貸切バスは定期契約も可能ですので、ご興味があればぜひ一度ご相談ください。
空港送迎や駅送迎
マイクロバスやミニバスにはトランクルームがないので、宿泊を伴う長距離観光にはあまり適していません。一方でミニバスターミナル駅や空港への送迎には非常に便利です。乗車人数に余裕があれば、空いた座席にスーツケースを載せることも可能となっています。また、小回りが利くため、短距離の移動に適しており、大人数を分けて複数回ピストン送迎する際にも効率的です。中型バスや大型バスでは費用が高くついてしまう場合でも、マイクロバスやミニバスであればリーズナブルに利用できるため、費用を重視する方にもおすすめですよ。特に、空港や駅で大きな荷物を持って移動する場合のストレスも軽減できる点は大きなメリットです。
遠征の移動
サークルやゼミ合宿の幹事様にとって移動手段の確保は、大きな悩みの種ではないでしょうか。たびの足では、お客様の目的地や人数、荷物量に合わせて最適なバスをご提案し手配いたします。マイクロバスであれば、面倒な乗り換えなしで、出発地から目的地までスムーズにご移動できます。騒がしすぎではないか?荷物は邪魔になっていないか?などの心配がいりません。仲間内だけのプライベート空間なので、大事な試合前など緊張感のあるシーンにも最適です。また、料金を人数で割ると、公共交通機関よりも安くすむこともあります。お手軽な価格で、楽に移動したい際はぜひマイクロバスをご利用くださいね。
結婚式や冠婚葬祭の送迎
マイクロバスやミニバスは、結婚式や葬儀場への送迎にも非常に便利です。マイクロバスであれば21名ほど、ミニバスであれば13名が乗車できるため、親戚や友人グループ全員が一緒に移動できます。運転手付きのプランを選べば、自分たちで運転する手間も省け、安心して移動が可能です。また、レンタル料金も比較的安価なので、人数で費用を分けると公共交通機関を利用するよりもお得になる場合があります。特に、式場や会場までのアクセスが不便な場所でも、マイクロバスやミニバスなら効率良く移動でき、時間や経費の面でも大きなメリットがあります。結婚式や葬儀といった特別なシーンでも活躍するため、大人数での移動を考えている方にとって非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
結論どちらがお得か?
マイクロバスとミニバスの最終的な違いは以下です。
バスの種類 | 定員 | 補助席 | トランク | 料金相場 | レンタル |
---|---|---|---|---|---|
マイクロバス | 正座席18~21席 |
あり/補助席5~6席 |
なし |
52,800円~60,500円 |
可能/8t限定なしの中型免許必須 |
ミニバス | 正座席9~13席 |
なし |
なし |
47,300円~55,000円 |
可能/8t限定なしの中型免許必須 |
10名前後であれば費用が安めのミニバスで良いでしょう。しかしトランクと補助席がないため、乗車人数ギリギリだと乗り切らない可能性もあります。一方でマイクロバスは最大21人が乗車でき、補助席もあるためミニバスに比べると比較的ゆったりとした移動ができるでしょう。
用途や移動距離、目的や人数に合わせてマイクロバスが良いのか、ミニバスが良いのかを判断してくださいね。