マイクロバスに荷物はどれくらい載る?積載量と注意点、載らない時の対処法まで徹底解説
2025/04/28
マイクロバスに荷物はどれくらい載るの?送迎や観光など幅広いシーンで活躍するマイクロバスですが、トランクルームが備わっていないため、大きな荷物を積むのにはやや不向きです。今回は、トランクのないマイクロバスでどれくらい荷物が積めるのか、利用時の注意点や、荷物が載り切らない場合の対処法について詳しくご紹介します。
- マイクロバスとは?
- マイクロバスと小型バスの違い
- トランクルームがないマイクロバスにはどうやって荷物を載せればいいの?
- マイクロバスに荷物を載せる際の注意点
- 荷物スペースにすべて載せられなかった場合の対処法
- まとめ
マイクロバスとは?

一般的なマイクロバスの正座席数は18〜21人ほどで、補助席を加えると23〜27人まで乗車可能です。マイクロバスは最大27人乗車できますが、一般的には20人程度が標準的となっています。マイクロバスのサイズは車種により異なりますが、一般的には長さ約7m・幅約2m・高さ約2.6〜2.8mです。重量に関しては中型自動車の枠内に収まるサイズであり、車両総重量は8,000kg未満、最大積載量は5,000kg未満となっています。
マイクロバスには、ETCやテレビをはじめ、テレビやDVDプレーヤー、カラオケなどの設備が充実しています。そのため、移動中も快適で多様な過ごし方が可能です。テレビで研修用DVDを流してグループ全員で視聴したりカラオケで盛り上がったりと、移動中の時間を有効活用できますよ。
車両のみのレンタルも可能ですが、マイクロバスを運転手なしでレンタルする場合「中型免許(8t限定なし)」もしくは「大型免許」の免許を持っている方が必要となるので注意しましょう。普通免許や中型免許(8t限定)だと運転できないので、レンタルする際は免許の種類もしっかりと考慮してください。
マイクロバスと小型バスの違い

小型バスは少人数での観光や移動に最適なバスで、マイクロバスよりもひと回り大きなサイズ感が特徴です。一般的には、全長約7m・車幅約2.3m・車高約3.3mほどで、乗車定員はおよそ24名となっています。さらに、車内にはテレビやビデオ、冷蔵庫やカラオケ、湯沸かしポットなどの充実した設備が整っており、座席はリクライニング付きで快適な移動時間を楽しめますよ。ただし、小型バスは2007年以降製造されておらず、取り扱っているバス会社は少ないです。小型バスを利用する際は、バス会社に予約可能か問い合わせてみてください。
トランクルームの有無

小型バスはマイクロバスと定員はほぼ同じです。小型バスにはトランクルームが備わっており、スーツケースなら12〜15個程度を積載できます。荷物の多い旅行にも対応しやすいのが魅力です。一方マイクロバスにはトランクルームがないため、荷物の多い移動には向いていません。
トランクルームがないマイクロバスにはどうやって荷物を載せればいいの?

マイクロバスはピストン送迎や短距離移動を想定して作られているので、トランクルームの充実は期待しない方が良いでしょう。マイクロバスには、大型バスや中型バスに備わっているような床下トランクルームがありません。そのため、荷物は座席に置くか上段の荷物スペースにしか置けません。なおその場合、通路に荷物は置けないので、乗車人数ギリギリでバスを利用する場合は、前もって荷物数を確認しておきましょう。
座席の上にある棚に載せる
天井部分には荷物棚もあり、軽い荷物はそこに置くことが可能です。小さなバックやリュック、軽い荷物やコートジャケットなどの衣類は置いて問題ないでしょう。また、カメラバックや傘など、軽量で形が安定しているものなら問題ありません。ただし、荷物棚は座席の真上に位置しているため、大きなスーツケースなどの重い荷物は置かないように注意が必要です。荷物棚はあくまで軽い荷物を収納するための場所です。
車両後方に荷物スペースを設けている車両もある
マイクロバスの中には、車両後方に荷物スペースが設けられている車両もあります。これにより、座席上の荷物棚が利用できない場合でも、大きめの荷物やスーツケースなどを後方荷物スペースへの収納が可能です。後方の荷物スペースは通常、荷物の収納を目的として専用のスペースが確保されています。荷物の積み下ろしがしやすい位置にあるので、座席周辺を快適に保ちながら、荷物を安全に収納できますよ。
マイクロバスに荷物を載せる際の注意点

安全運行のためには、マイクロバスに荷物を載せる際の注意点をしっかりと理解しましょう。まず、どれだけ荷物が多くても通路や出入口に荷物を置いてはいけません。また、座席上の棚には軽量のバックや衣類など軽い荷物のみを置きましょう。重たい荷物は座席に置くか、後方の荷物スペースを利用するのが得策です。
また、マイクロバスは大型バスや中型バスに比べると収納スペースも限られているため、大きなスーツケースやアウトドア用品が多い場合は、小型バスや荷物車との併用も検討してみましょう。以下で詳しく解説します。
通路や補助席に荷物を置くのはNG
座席に荷物を置けない場合でも、通路に荷物を置くことは禁止されています。これは、旅客自動車運送事業運輸規則で明確に制限されているためで、安全確保のためにもしっかり守りましょう。
第5章 旅客
(物品の持込制限)
第52章14条 事業用自動車の通路、出入口又は非常口をふさぐおそれのあるもの
出典:https://okinawabus.com/wp/wp-content/uploads/2014/01/transportation_regulations.pdf
通路に荷物を置くと乗降の妨げになるので、通路に荷物は置いていけないと決められています。荷物が多いからといって通路や補助席に荷物を置いてしまうと安全な運行ができないため避けましょう。
車両後方の荷物スペースを大きく設けると乗車人数が減る
マイクロバスの荷物スペースを大きく設けると、その分座席数が減り乗車できる人数も少なくなります。マイクロバスはもともと定員20〜25人程度のコンパクトなバスなので、スペースの使い方にも限りがあるのです。後方にしっかりと荷物スペースを確保した場合、座席が1〜4席ほど減り実質の定員が少なくなってしまいます。貸切バスを選ぶ場合は、定員人数だけではなく人数と荷物のバランスを見ることも大切です。
荷物スペースにすべて載せられなかった場合の対処法

マイクロバスを予約したけど、荷物を荷物スペースにすべて載せられなかった!といったトラブルも起こるでしょう。そのような時の対処法を知っておくと慌てずに済みます。主な対処法は以下です。
- 目的地へ事前に郵送する
- 空いている座席に荷物を載せる
- トランクルームがある小型・中型バスに変更する
- マイクロバスとは別に荷物用の車を準備する
詳しく見ていきましょう。
目的地へ事前に郵送する
事前に、荷物が多くマイクロバスのトランクにすべて積みきれないと分かっている場合は、あらかじめ目的地に荷物を郵送しておくのも有効です。また、次のようなケースでは、バス会社に事前郵送が可能か確認しましょう。
- 乗車場所に長時間停車できず、荷物の積み込みに時間が取れない場合
- 荷物が重く、乗車場所まで自分で運べない場合
- 出発をスムーズにするために、現地で荷物を受け取れるようにしたい場合
郵送できる場合、バス会社が事前に荷物を受け取り、出発前にバスへ積み込んでくれることもあります。この場合の送料は利用者負担となるため、その点も含め事前に確認しておきましょう。
空いている座席に荷物を載せる
一番の得策は、マイクロバスの空いている座席に荷物を載せることです。例えば実際の乗車人数が定員より少ない場合、使用しない座席にスーツケースやバッグなどを置くことでスペースを補えます。なお、特に通路や出入口には荷物を置けないため、安全面でも空席を利用するのは有効です。ただし、急な人数変更で席が必要になる可能性がある場合は向いていません。また、荷物が崩れたりしないようしっかり固定することが大切です。快適な移動を目的にしている場合は、リクライニングや設備が使えない点も考慮しましょう。
荷物の大きさや形によっては座席にうまく収まらないこともあるため、事前にバス会社と相談しておくと安心です。空席をうまく活用して快適な移動を確保しましょう。
トランクルームがある小型・中型バスに変更する
荷物が多くなると予想される場合は、あらかじめ貫通式の大容量トランクが備わっている中型バスの手配をしましょう。中型バスには、マイクロバスにはない大きな床下トランクルームがあります。スーツケースや大型荷物を20〜30個積載可能なので、ゴルフや合宿など荷物の多い時でも安心です。無理なく荷物が積めるため、座席や通路を圧迫せずに済みます。マイクロバスは荷物の量に制限があることを忘れずに、少しでも荷物が載らないと思ったら、小型バスや中型バスに変更しましょう。
マイクロバスとは別に荷物用の車を準備する
どうしてもマイクロバスに荷物が載り切らないと思ったら、荷物用にバンやトラックをレンタルしたり、マイカーを持ち寄るのも1つの方法です。ただし、その場合は車を運転する人の確保が必要なので、1人だけが負担にならないようにしっかり話し合いを行いましょう。なお、バンやトラックは普通車よりもレンタル料金が高くなっているので、全体的な費用も高くなってしまいます。もしも費用を抑えたいようであれば、レンタカーではなく自家用車を利用するなどの工夫を行いましょう。
まとめ

マイクロバスは送迎や短距離移動に便利ですが、トランクルームがないため大荷物での利用はあまり向いていません。通路や補助席は荷物を置けないこと、車内に荷物を置く場合は座席を潰したり荷物棚を使ったりする必要があります。少しでも荷物が載らないと思ったら、マイクロバス以外の車両も検討してみましょう。
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