マイクロバスとは?料金や定員数について徹底解説
2025/04/14
マイクロバスの料金や定員はどれくらい?日帰り観光や送迎にぴったりなマイクロバスは、小回りの良さが魅力となっています。さまざまな用途で活躍し、貸切バスの中でもリーズナブルな価格が特徴です。この記事では、マイクロバスの料金相場や定員数について詳しくご紹介します。
マイクロバスとは

マイクロバスは、価格の安さが魅力の貸切バスです。大型バスや中型バスに比べると快適さは劣るものの、小回りが利くので日帰りでのレンタルや送迎にも最適となっています。ターミナル駅までの送迎をはじめ、空港送迎や研修施設への送迎など、用途に合わせて柔軟な利用も可能です。
マイクロバスの料金は、観光需要が高まる3月〜11月のシーズンには若干高く設定されており、反対に、閑散期とも言われる12月〜2月のシーズンは料金が安く設定されています。
3月~11月 | 12月~2月 | |
---|---|---|
平日 | ¥55,000~ | ¥52,800~ |
土日祝 | ¥60,500~ | ¥58,300~ |
- マイクロバスの料金相場は、利用する時期や場所、移動距離、移動時間などによって異なります。
マイクロバスの用途
マイクロバスは団体旅行で活躍します。貸切で利用できるため、バスツアーのように他の乗客を気にする必要もありません。また、自分たちで利用スケジュールを立てられるため自由な移動も可能です。目的地や観光スポットへの立ち寄り時間など、柔軟な旅程を組めるのも魅力の1つとなっています。
また、マイクロバスの車内にはカラオケやモニターなどの設備もあるため、移動中も退屈することなく快適です。小さなお子様がいる場合でも、周囲を気にせずリラックスできます。大人数の場合、自家用車やレンタカーを複数台使うよりもコストが抑えられるので、経済的にも嬉しいです。
学校での利用

学校では、部活動の遠征試合や競技大会、社会科見学など大人数で移動する場合にマイクロバスが利用されます。特に遠征試合では、監督や選手、応援団も一緒に移動できるので、団結力を高めるのにも最適です。試合に向けた士気を高めたり、帰り道に反省会や雑談を楽しんだりと、移動時間も有意義に活用できます。社会科見学においては、生徒と引率の先生がまとまって移動できるため、時間の管理もスムーズにできますよ。見学先での時間配分や食事・休憩時間などの確保も計画的にできるので、限られた時間内で複数の場所を巡るような行程でも便利です。
会社での利用

新入社員の研修や企業視察をはじめ、取材撮影や取引先との接待、忘年会や新年会といったイベントでの移動にも最適です。研修や視察においては、車内での情報共有やコミュニケーションにも繋がり、モチベーションのアップやチームワークの向上も実現できます。また、取材撮影や取引先との接待などビジネスの場面でも、マイクロバスが便利です。取材スタッフや撮影機材の搬送にも適しており、車内でもおもてなしができます。さらに、マイクロバスは忘年会や新年会などお酒を飲む宴会の帰りにもおすすめです。社員の中から運転手を選出する必要がないため、安心して移動できます。
旅行での利用

マイクロバスはグループ全員が一緒に移動できるので、複数台に分かれることなく目的地までスムーズにアクセス可能です。移動中も会話や景色を楽しめる他、運転手付きなので道に迷う心配もありません。
マイクロバスの種類
マイクロバスはバスの一種です。現在は三菱ふそう「ローザ」、トヨタ自動車「リエッセⅡ」、いすゞ自動車「ジャーニー」などの車種があります。車種によって特徴や乗り心地も異なるため、目的に合った車種を選びましょう。
マイクロバス以外の貸切バスには、マイクロバスとほとんど同じサイズ感の小型バスや、大きいトランクが特徴の中型バス、貸切バスの中で一番大きいサイズの大型バスなどもあります。ほとんどのマイクロバスにはトランクルームがないため、貸切バスを選ぶ際は定員数だけではなく荷物の量にも注意すると良いでしょう。
マイクロバスの特徴

マイクロバスのサイズは車種により異なりますが、一般的には全長約7m・車幅約2m・全高約2.6〜2.8mです。重量に関しては中型自動車の枠内に収まるサイズであり、車両総重量は8,000kg未満、最大積載量は5,000kg未満となっています。マイクロバスは小回りが利きやすく狭い道にも適しているため、観光や送迎などでの利用が多いです。また、補助席を含めた定員も増やせるので、小規模の団体に特に人気となっています。
一般的なマイクロバスの正席定員は18〜21名ほどで、補助席を加えると23〜27名程度まで乗車可能です。マイクロバスの区分で最大定員は29名ですが、一般的には21名程度が標準的となっています。
大型バスの特徴

貸切バスの中で一番大きいサイズである大型バスは、全長約12m・車幅約2.5m・全高約3.7mです。53〜60名ほどが乗車でき、充実した設備でシート間も広いため、快適に移動できます。なお、2階建てバスは燃費等の理由でほぼ存在していません。
マイクロバスを運転するのに必要な運転資格とは
マイクロバスは小ぶりなサイズ感が特徴であるものの、実は中型トラックと同じ「中型車」に分類されます。見た目の印象とは異なり、普通自動車免許では運転できません。
運転に必要な免許は「車両総重量」だけではなく「乗車定員」によっても区分されています。一般的に、マイクロバスは10人以上が乗車できるものの、普通免許だと乗車定員10人までしか運転できないので、普通免許ではマイクロバスの運転はできないのです。
中型免許または大型免許が必要
マイクロバスを運転する場合「中型免許(8t限定なし)」「8t限定なし中型二種免許」「大型免許」「大型二種免許」の免許が必要です。普通免許や中型免許(8t限定)だと運転できません。なお、マイクロバスを運転できる免許は以下です。
免許の種類 | 車両総重量 | 積載量 | 定員 | マイクロバスの運転 |
---|---|---|---|---|
8t限定なし中型免許 |
7.5t以上11t未満 |
4.5t以上6.5t未満 |
11~29人 |
できる |
8t限定なし中型二種免許 |
7.5t以上11t未満 |
4.5t以上6.5t未満 |
11~29人 |
できる |
大型免許 |
11t以上 |
6.5t以上 |
30人以上 |
できる |
大型二種免許 |
11t以上 |
6.5t以上 |
30人以上 |
できる |
マイクロバスを運転する場合、上記の免許以外にもマイクロバスを運転できる免許が存在します。後述する1970年に行われた道路交通法改正により、マイクロバスが普通自動車から大型自動車に移行する際に「マイクロバス限定免許」が交付されました。2007年に改めて道路交通法は改正されたものの「マイクロバス限定免許の大型自動車免許」として引き続き存在しています。
大型免許が必要なマイクロバスとは
なお、マイクロバス自体は中型車に分類されますが、重量や定員数によっては大型車に分類される場合もあるので注意しましょう。重量によるものの、3列シートの車両だったり、園児送迎用のマイクロバスだったりすると大型免許が必要となります。幼児送迎マイクロバスの場合、幼児の定員数に2分の3を乗じた人数と運転手・引率教員の合計が30人以上になると、大型車に分類されるのです。
この場合は中型免許では運転できず、大型免許が必要になるので注意してください。
マイクロバスの運転資格の歴史

マイクロバスは、1970年まで普通免許で運転できていました。しかし1970年の道路交通法改正に伴い普通免許では運転できなくなり、大型免許の取得が必須となったのです。その後2007年6月2日に再度改正された道路交通法により、マイクロバスは中型自動車として扱われるようになったので、大型免許だけではなく「8t限定なし中型免許」でも運転が可能になりました。
2007年6月2日以前に普通免許を取得した方は「8tに限る中型車」しか運転できないので、マイクロバスは運転できません。免許証を確認して「中型免許(8t)に限る」と記載がある場合は、マイクロバスの運転ができないので注意しましょう。なお手続きを行えば8t限定の解除は可能です。
マイクロバスを利用するメリットとデメリット

マイクロバスはある程度の人数が一度に移動するには最適な車両ですが、利用する場合はメリットとデメリットを両方知っておくことも大切です。予約時や乗車中にトラブルにならないためにも、利用する前にしっかりとメリットとデメリットを確認しておきましょう。
メリット
マイクロバスの最大のメリットは、小回りが利くので市街地や人気の観光スポット、狭い道でもスムーズに走行できることです。短距離の送迎や団体移動にも最適で、人目を気にすることなくプライベートな空間で移動できます。一部のマイクロバスにはテレビやカラオケなども備わっているため、長時間の移動も楽しめますよ。自由な休憩や寄り道もできるため、柔軟な旅行計画が立てられるのもメリットです。
デメリット
ほとんどのマイクロバスには、トランクルームが付いていないので、大きな荷物の積載ができません。また、定員人数ギリギリで乗車した場合、座席間隔が狭いので窮屈に感じてしまう可能性もあります。また短距離短時間移動を目的とした車両なので、リクライニング機能やシートのクッション性もあまり期待しない方が良いでしょう。
まとめ

日帰り観光や送迎に最適なマイクロバスは、小回りが利くためさまざまなシーンで活躍する優秀な車両です。利用料金は大型・中型バスよりもリーズナブルなので、費用を抑えたい移動にもおすすめとなっています。ただしバス会社によって料金は異なるため、複数のバス会社への見積もりが欠かせません。また、車種や車両タイプを指定したい場合は、旅行の日程が決まり次第、早めに予約を取るようにしましょう。
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