中型貸切バスの高速料金はいくら? 車種区分や調べ方、料金の決まり方を紹介
2025/04/08
中型貸切バスの高速料金はいくら?中型貸切バスは、テレビやDVDといった充実した設備もあり座席も広々としているため、快適な移動ができます。そのため、イベントや空港送迎、長時間移動に大変便利です。今回は、中型貸切バスの高速料金や車種区分、料金の調べ方を詳しくご紹介します。中型貸切バスの利用を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
高速料金は車種区分により異なる

貸切バスを利用する際に高速道路を利用する場合もありますよね。その際に注意したいのが高速料金です。大型バスや中型バスの一部は「特大車」、小型バスやマイクロバスであれば「中型車」など、貸切バスのサイズによって高速道路区分も変わってきます。特大車に近づくほど高速料金も高くなりますので、このあたりの費用はしっかりと把握しておきましょう。
高速道路区分 | 車種 |
---|---|
特大車 | 大型バス・中型バス |
大型車 | 中型バス |
中型車 | 小型バス・マイクロバス |
普通車 | 小型自動車・普通乗用自動車など |
軽・二輪車 | 軽自動車・二輪自動車・小型特殊自動車など |
貸切バスの高速道路料金は、バスの大きさや重さ、乗車定員数により決められています。中型バスは「大型車」もしくは「中型車」2つの区分に該当していますが、その理由は何なのでしょうか?
中型バスの車種区分は?
中型バスの一般的な定員数は27人です。正座席数は27席で、補助席の設置はありません。この場合、車両総重量8t以上で車長9m未満、乗車定員数29人以下に該当するので、高速道路料金は「大型車」区分となります。ただし、シャトルバスやスクールバスなどピストン送迎が多いシーンで利用されている場合、30人以上乗車できる中型バスもあります。そのような場合は、車両総重量8t以上で乗車定員数30名以上に該当するため「特大車」区分になり、料金が大幅に上がってしまうのです。
中型バスの定員は何人?運転手付きでレンタルするには
中型バスの高速料金の調べ方

ここでは、早速中型バスの高速料金の調べ方をご紹介します。スマホやPCで気軽に調べられるので、まずは料金を検索してみてください。
NEXCO東日本「ドラぷら」を利用
高速道路で乗るICと降りるICを入力し、さらに車両区分を選択します。これにより目的地までのETCカードを利用した場合や通常料金が一覧で表示されるので、中型バスの料金を事前に確認可能です。特に中型バスは普通車と比べると料金も高くなるので、まず料金を把握した方が良いでしょう。また、高速道路を利用した際の所要時間や移動距離も分かるので、渋滞を避けて効率良く移動した場合や、目的地までの最適なルートを選びたい時にも最適です。事前に移動のシミュレーションを行うことで、予算やスケジュールに合わせたプランを立てられます。
ドラぷら公式サイト
「ドラぷら」での高速料金の調べ方
今回は新宿駅(外苑IC)から富士山(御殿場IC)までの高速料金を調べてみましょう。

まずは、高速道路に乗るICと降りるICを入力します。

「車両区分」をクリックすると車両が選択できるので、該当する区分を選択しましょう。なお、バスの区分は以下となります。
- マイクロバス・小型バス:中型車
- 中型バス:大型車(30人以上乗車する場合は特大車)
- 大型バス:特大車
車両区分を選択し検索すると、通常料金やETCカードを利用した料金が一覧で出てきます。

3つのルートごとに料金が表示されるので、移動時間や渋滞の予想を見てルート選択をしましょう。
「ドラぷら」で検索できる高速料金
実際に、ドラぷらで「新宿駅(外苑IC)」から「富士山(御殿場IC)」までのルートを調べてみた結果がこちらです。
車種 | 有料道路の料金 | ETC料金 |
---|---|---|
大型バス(特大車) |
¥11,990 |
¥8,640 |
中型バス(大型車) |
¥7,320 |
¥5,310 |
マイクロバス・小型バス(中型車) |
¥5,420 |
¥3,960 |
※全てルート1の場合
ドラぷらはルートによって料金や所要時間が異なるので、スケジュールによって最適なルートを選びましょう。
「NAVITIME」を利用
「出発地と到着地は分かっているけれど、どの高速道路を利用すれば良いのか分からない」そのような時に便利なのがNAVITIMEです。NAVITIMEは、出発地と到着地を入力して検索すれば、所要時間や移動距離、走行ルートを表示してくれます。区分によって必要な料金も見られるので、事前に高速料金が知りたい時にも便利です。時間と費用の両方で最適なルートを知りたい時に利用しましょう。
NAVITIME公式サイト
「NAVITIME」での高速料金の調べ方
NAVITIMEでも新宿から富士山までの高速料金を調べてみます。

早速出発地と到着地を入力して検索しましょう。

検索結果には、所要時間・移動時間・走行ルートが表示されます。なお「¥4,960円 (IC¥3,020円)」は、普通車を利用した場合の料金です。

料金部分をクリックすると、他の車両区分料金が一覧で表示されます。これを見ればバスの大きさごと、ETCを使用した場合の料金も見られるので便利です。
「NAVITIME」で検索できる高速料金
実際に、NAVITIMEで「新宿駅」から「富士山」までのルートを調べてみた結果がこちらです。
車種 | 有料道路の料金 | ETC料金 |
---|---|---|
大型バス(特大車) |
¥12,780 |
¥7,720 |
中型バス(大型車) |
¥7,870 |
¥4,780 |
マイクロバス・小型バス(中型車) |
¥5,860 |
¥3,540 |
車両ごとに料金を一覧で比べられるので、費用を抑えたい場合には特に便利です。
中型バスの高速料金に影響する要素
中型バスの高速料金に影響するのは、以下の要素です。1kmあたりの料金は地域やエリアによって異なるため、詳細を知りたい場合はルートごとに調べるのが確実です。
高速自動車国道料金の計算式
- 1kmあたりの料金※エリアにより異なる
- 走行距離※少数点第一位まで
- 車種間比率※軽自動車0.8/普通車1.0/中型車1.2/大型車1.65/特大車2.75
- 長距離逓減率※100kmを超え200kmまでの部分について25%、200kmを超える部分について30%割引になるよう設定
ご利用1回あたりの固定額
(150円 全車種共通)
消費税率(1.10) ※四捨五入による10円単位の端数処理(1万円越えの場合は100円未満切り捨て)
高速自動車国道の料金
割引は適用される?
高速道路を利用する場合、日程や時間によっては割引適用があります。
「ETC 平日朝夕割引」は、高速道路において平日(6時〜9時/17時〜20時)にETCを利用すると、回数に応じて30%・50%が還元される割引サービスです。こちらは全ての車種に適用可能で、無料通行分が付いているので大変お得な制度です。利用の際は事前にETCマイレージサービスの登録が必要なので、利用予定の場合は当日までに登録しておきましょう。
また、NEXCOや首都高速道路、阪神高速道路などでは、時間や日程・距離によって適用される割引サービスがあります。高速道路をリーズナブルに利用したい場合は、こちらも事前にチェックしておきましょう。
ETC 平日朝夕割引:https://www.driveplaza.com/etc/dis/etc_dis_weekday/
ETC割引早見表:https://www.go-etc.jp/deal/pdf/information.pdf
中型貸切バスの高速料金はどう支払う?

中型貸切バスで高速道路を利用する場合、現地精算もしくはETCカードでの支払いが可能です。ここでは現地精算の場合とETCカードを利用する際の注意点をご紹介します。
現地での当日精算が一般的
特に長距離移動や複数の高速道路を利用する場合は、正確な料金の確定が事前にできないため、当日精算となります。また、ルートや行程を決めていたとしても、事故や通行止め、渋滞回避などによりルートが変更になる場合もあるので注意しましょう。この場合は運転手が状況に応じて最適なルートを選び、安全かつスムーズに目的地へ向かってくれるので、運行自体に問題はありません。
事前に決まっていたルートや行程の変更が発生した場合は、バス利用最終日にドライバーがETC明細を提示し、その場で精算する流れとなります。
高速料金以外に当日かかる費用

高速道路以外にも、当日かかる費用がいくつか存在します。
サービスエリアやコンビニ、昼食や夕食をとるレストランなどで中型貸切バスを有料駐車場に停めた場合、駐車代が必要です。特にバスは車体が大きいため、普通車は駐車できる場所でもバスだと駐車できない、と言ったケースもあります。移動のルートや運転手の休憩時間に合わせて、中型貸切バスが駐車できる駐車場の確保も必要です。駐車場料金は、地域や観光地によって異なりますが、一般的には1時間〜3時間利用で1,500円〜3,000円程度が相場です。
中型貸切バスの高速料金に関するよくある質問

中型貸切バスをリーズナブルに利用したい!という方も多いでしょう。ここでは「高速道路ではなく下道の方が安くなるのでは?」「そもそも貸切料金を抑える方法はあるの?」など、疑問を解決します。
節約のため高速道路を使わずに下道を使用するのは可能?
結論、少しでも高速料金を節約したい場合は下道ルートでの走行も可能です。ただし、貸切バスのレンタル料金は「走行時間」+「走行距離」+「バスの整備にかかる時間」で決まるため、下道だとかえって走行時間や距離が増え、高速道路を利用した時よりも高額な料金になる可能性もあります。道路の状況にもよりますが、下道を使うより高速道路を使う方がお得な場合もあるため、下道を希望している場合はまずバス会社に聞いてみましょう。
回送代には高速料金も含まれる?
「回送代」とは、バスにお客様が乗車していない状態で、バス会社の車庫から出発地・帰着地までを移動する「回送」時間にかかる費用のことです。例えば、往路のみ貸切バスを利用して復路は貸切バスを利用しない場合、お客様が乗車していなくても復路の高速代はお客様負担となります。

中型バスの貸切料金を抑えるには?
中型貸切バスの貸切料金を抑える方法はいくつかあります。まず高速道路を利用する場合は、高速道路料金が割引対象になる時間の利用がおすすめです。また、高速料金以外で節約したい場合は、貸切料金が安くなる平日やオフシーズンを狙うと良いでしょう。観光需要が高い週末や長期休暇は、料金も上がってしまいます。バスの貸切料金は走行距離や利用時間によって決まるので、無駄のない移動ルートで短時間プランだと費用を抑えられますよ。なるべく一ヶ所に集合・解散することも費用を抑えられるコツです。
まとめ

長距離移動に最適な中型貸切バスは、さまざまなシーンで活躍します。高速道路利用時は「大型車」区分として計算されるため、普通車よりも料金は高めですが、乗車人数で割ると1人あたりの負担も抑えられます。手間や移動のストレスを解消したい時だけではなく、移動の費用を抑えたい時にも便利です。高速道路を利用しても、時期やルートによっては料金が割引されることもあるので、まずは事前の準備をしっかりと行いましょう。
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