20人乗りマイクロバスの特徴は? サイズや車内設備、利用シーンなど徹底解説
2025/04/03
20人乗りマイクロバスの特徴は?観光や日帰り旅行に最適なのがマイクロバスです。小回りが利くので、狭い道路での移動にも最適となっています。今回は、20人乗りマイクロバスのサイズや車内設備、利用シーンなどを詳しく解説するので、参考にしてください。
- 20人乗りマイクロバスの特徴
- 20人乗れるマイクロバスの種類
- マイクロバスと他の車両・バスの違い
- マイクロバスのメリット・デメリット
- マイクロバスの利用シーン・活用例
- マイクロバスの高速道路や駐車場の料金は?
- マイクロバスをレンタルする際の注意点
- まとめ
20人乗りマイクロバスの特徴
早速20人乗りマイクロバスの特徴をご紹介します。定員数やサイズ、座席表などをチェックしましょう。
定員数

一般的なマイクロバスの正座席数は18〜21人ほどで、補助席を加えると23〜27人まで乗車可能です。マイクロバスは最大27人乗車できますが、一般的には20人程度が標準的となっています。子どもは、道路運送車両の保安基準により「大人1人分の席は子ども1.5人分」と換算されるため、12歳以下の子ども3人で大人2人分の座席に座ることも可能です。しかしこの場合は1人1人にシートベルトを装着させるのが難しくなるため、安全性を考えると子ども1人につき1席を確保するのが望ましいでしょう。
サイズ

マイクロバスのサイズは車種により異なりますが、一般的には長さ約7m・幅約2m・高さ約2.6〜2.8mです。重量に関しては中型自動車の枠内に収まるサイズであり、車両総重量は8,000kg未満、最大積載量は5,000kg未満となっています。 マイクロバスは小回りが利きやすく狭い道にも適しているため、観光や送迎など幅広い用途で利用されています。また、補助席を含めた定員も増やせるので、小規模の団体に特に人気です。
座席表
タイプ | 座席図 | 座席数 | 補助席 | 全座席 |
---|---|---|---|---|
![]() |
21 | 6 | 27 | |
![]() |
18 | 5 | 23 |
※このページで使われている貸切バスの写真や座席図はイメージ写真です。
マイクロバスの座席数は21人程度です。座席数が多いと座席間のスペースは狭くなるものの、基本的な座席配置はほとんど変わりません。マイクロバスにはトランクスペースがなく、車内はほとんど座席で占められています。そのため、満席の場合は荷物を置くスペースがないのです。荷物が多い場合は十分注意しましょう。事前に各乗客の荷物の数や量を確認し、多くの荷物を持ち込む場合は、必要に応じて運搬手段を考えておくのも1つの手です。
車内設備

マイクロバスには、ETCやテレビをはじめ、テレビやDVDプレーヤー、カラオケなどの設備が充実しています。そのため、移動中も快適で多様な過ごし方が可能です。テレビで研修用DVDを流してグループ全員で視聴したりカラオケで盛り上がったりと、移動中の時間を有効活用できますよ。特に移動距離の際はただ座っているだけになるため、このような充実した設備により快適に過ごせます。
一部車両にはWi-Fi機器も搭載されていますが、車両によっては付いていない場合もあるため、利用する際はバス会社に相談しましょう。なお、バスの内装はメーカーによって異なります。
トランクルーム・荷物棚

マイクロバスにはトランクスペースや荷物棚がありません。そのため大きな荷物は座席や補助席に置く必要があります。例えば15人程度で利用する場合は座席に余裕があるため、荷物を置くスペースも確保しやすいです。もし定員人数近くの人数で利用する場合は、荷物をできるだけコンパクトにしましょう。
特に宿泊を伴う場合、利用人数や荷物の量には十分な配慮が必要です。スーツケースやバッグが多いと、マイクロバスでは収納が難しく、座席が圧迫されてしまうこともあります。荷物が多い場合は、マイクロバスよりも大きい小型バスや中型バスを検討しましょう。
運転免許

マイクロバスは中型車区分に該当するため、普通免許や「中型免許(8t限定)」では運転できません。20人乗りのマイクロバスを車両のみでレンタルする場合は、運転手を自分たちで選ぶ必要があります。その際、「中型免許(8t限定なし)」または「大型免許」を持つ方のみ運転可能ですので注意が必要です。
つまり、20人乗りのマイクロバスを運転するためには「中型免許(8t限定なし)」または「大型免許」が必須です。
20人乗れるマイクロバスの種類

ここでは20人で乗れるマイクロバスの種類をご紹介します。メーカーによっては多少設備が異なるので、目的やシーンによって使い分けましょう。
ローザ
三菱ふそうのマイクロバス「ローザ」は、日本の利用シーンに合わせて設計されています。海外では主に路線バスとして運行されるマイクロバスが多いです。一方日本では個人や企業によるイベント送迎で広く活用されています。そのため、「ローザ」はホテルや旅館の送迎はもちろん、冠婚葬祭や社員旅行など、多様な用途に対応できる仕様です。
リエッセⅡ
トヨタのマイクロバス「リエッセⅡ」は1992年に基本設計され、その後もたびたびマイナーチェンジを重ねて進化してきました。最新モデルでは現代のニーズに対応するために装備や環境性能が向上し、さらに利便性が高まっています。
ジャーニー
いすゞ自動車の「ジャーニー」は、日産「シビリアン」のOEM供給を受けたマイクロバスです。これは、いすゞが1993年に乗用車の製造から撤退したことが背景にあります。現在のモデルはガソリンエンジンのみを搭載していますが、過去には2008年にディーゼルエンジン仕様が導入され、2010年に廃止されました。ジャーニーはポスト新長期排出ガス規制や九都市低公害車基準に適合しており、車内の騒音が抑えられているので快適に乗車できます。
マイクロバスと他の車両・バスの違い
ここではマイクロバスと他の車両・バスの違いをご紹介します。サイズや定員数はもちろん、設備も異なるため目的や利用シーンに合わせて使い分けましょう。
中型乗用車との違い
プリウスやカローラなどの中型乗用車のサイズは、全長4.8m・車幅1.7m・車高1.5mほどで、定員は5名です。マイクロバスのサイズは乗用車の1.5倍ほどですが、乗車人数は乗用車の5倍となっています。レンタカーで乗用車を借りるか、運転手付きマイクロバスを借りるか悩んでいる場合は、マイクロバスがおすすめです。仮に25人で移動する場合、マイクロバスであれば1台に全員乗れる一方で、中型乗用車だと5台も借りなければなりません。車両レンタル代や駐車場代を考慮しても、マイクロバスの方がおすすめです。
全長 | 車幅 | 車高 | 乗車人数 | |
---|---|---|---|---|
中型乗用車 |
4.8m |
1.7m |
1.5m |
5人 |
マイクロバス |
7m |
2m |
2.8m |
最大27人 |
大型バス・中型バスとの違い
大型バスのサイズは、全長10〜11.5m・車幅2.5m・車高3.7mほどです。補助席を利用すれば最大60人が乗車できます。マイクロバスの定員数は大型バスの約半分ほどです。大型バスは長距離移動を目的としたバスなので、快適な移動に向いているものの、レンタル費用はバスの中でも1番割高になっています。
全長 | 車幅 | 車高 | 乗車人数 | |
---|---|---|---|---|
大型バス |
12m |
2.5m |
3.5m |
最大60人 |
マイクロバス |
7m |
2m |
2.8m |
最大27人 |
中型バスのサイズは、全長7〜9m・車幅2.5m・車高3.5mほどです。補助席はなく、最大27人が乗車できます。定員はマイクロバスと変わらないものの、サイズはマイクロバスの方が一回り小さいです。座席のゆったり感や座り心地を気にするなら、中型バスがおすすめですよ。
全長 | 車幅 | 車高 | 乗車人数 | |
---|---|---|---|---|
中型バス |
9m |
2.5m |
3.5m |
最大27人 |
マイクロバス |
7m |
2m |
2.8m |
最大27人 |
小型バスとの違い
小型バスのサイズは、全長7〜9m・車幅2m・車高3.3mほどで、定員数は24人です。小型バスはマイクロバスより定員数が少ないものの、サイズは少々大きいのでゆったりとした座り心地です。ただ、小型バスはすでに製造終了しているため、小型バスを所有しているバス会社はほとんどありません。小型バス自体がレアな存在になっているので、レンタル料金も高くなる可能性もあります。
全長 | 車幅 | 車高 | 乗車人数 | |
---|---|---|---|---|
小型バス |
7m |
2.3m |
3.3m |
最大24人 |
マイクロバス |
7m |
2m |
2.8m |
最大27人 |
マイクロバスのメリット・デメリット

ここではマイクロバスのメリット・デメリットをご紹介します。目的や利用シーンによってメリットやデメリットが変わるので、両方チェックしておきましょう。
メリット
マイクロバスの1番のメリットはレンタルの価格が安いことです。11人以上で移動する場合、レンタカーを複数台借りるよりも費用を抑えられます。特にグループ旅行やイベント時は一人あたりの費用が安くなるのでおすすめです。また、日帰り旅行や短距離移動にも便利で、駅や空港、ホテルへの送迎をはじめ、冠婚葬祭や企業視察などさまざまなシーンで活用できます。荷物の積み下ろしもスムーズで、移動も快適ですよ。
中型バスや大型バスに比べるとコンパクトな車体になっているため、狭い道路でもスムーズに走行できます。そのため、都市部や山間部の観光地にもアクセスしやすいです。貸切なら周囲を気にせず仲間内でワイワイ過ごせます。また運転はプロに任せられるため、仲間内から運転手を選出することなく、全員で楽しく移動ができますよ。
公共交通機関であれば乗り換えや荷物を運ぶ手間もありますが、貸切マイクロバスであれば乗っているだけで移動ができるため、効率よく移動したい時に最適です。
デメリット
マイクロバスのデメリットは、トランクスペースがないことです。乗車人数分のスーツケースがある場合は中型バスや大型バスの利用をおすすめします。ただし定員より少ない人数での利用であれば座席を荷物置きとしても活用できるため、少しでも不安がある場合はバス会社に相談しましょう。
マイクロバスの利用シーン・活用例

ここではマイクロバスの利用シーンや活用例をご紹介します。ある程度の人数が一度に移動できる上、小回りも利くのでさまざまなシーンで活用できますよ。
子どものスポーツクラブや部活動の送迎
サッカーや野球などの部活送迎や合宿送迎にはマイクロバスが最適です。スポーツ観戦や試合の応援で移動する場合にも良いでしょう。公共交通機関だと騒いだり大きな荷物を持ち込んだりすると周りに迷惑がかかります。その点マイクロバスであればその心配もいりません。
冠婚葬祭での参列者の送迎
マイクロバスであれば、ご年配の参列が多い結婚式でも安心です。自宅まで送迎してくれるため、公共交通機関を利用する手間もいりません。参列者に小さなお子様がいる場合でも、周りに気を遣わずに済みます。
近距離での小旅行
マイクロバスは中型バスや大型バスに比べ小回りが利くので、狭い道路や観光地における狭い道でもスムーズに走行できます。そのため都市部や山間部の移動に適しており、目的地の近くまでアクセスしやすいのが特徴です。また、車種によってはリクライニングシートや冷暖房、Wi-Fiなどの快適装備が整っているため、近距離の移動であればリラックスして移動できます。
趣味サークルやアウトドア
趣味サークルやアウトドア活動では、大人数での移動が多くなります。マイクロバスであれば全員が一度に移動できるため、目的地までの道中も会話が弾み、交流を深められますよ。また、キャンプ道具やスポーツ用品などかさばる荷物も、しっかり搭載可能です。トランクスペースはありませんが、シートをアレンジすれば大きな荷物も無理なく収納できます。
テレビロケ
テレビで、ロケにマイクロバスが使用されているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。移動はもちろん、ヘアメイクや着替えなど更衣室代わりにも使えますよ。最近ではコスプレ撮影会などで利用する方も多くなっています。
物件見学会や工場見学
社員研修で物件見学会や工場見学を行う場合もマイクロバスが便利です。集合場所から目的地まで乗り換えなく移動できるので、遠方の場合や公共交通機関で行くには不便な場所におすすめですよ。
マイクロバスの高速道路や駐車場の料金は?

マイクロバスを利用する場合、高速道路や駐車場の料金は当日実費となります。マイクロバスは普通車用の駐車場には停められません。そのため、立ち寄る施設や目的地においてマイクロバスが駐車できるかどうかを前もって確認しておきましょう。
駐車場の中には事前予約が必要な場合も多いです。マイクロバスを利用する際は、駐車場の予約が可能かもしっかりチェックしましょう。特に田舎だと路上駐車をしたい思いもあるでしょうが、路上駐車は交通ルール違反です。バスを停めなければ降車もできないので、運行中止になる可能性もあります。トラブルを避けるため、必ず駐車場に停めるようにしましょう。
マイクロバスをレンタルする際の注意点

ここではマイクロバスをレンタルする際に注意したい点についてご紹介します。運転する場合の必要な免許や荷物が多い場合など、当日慌てないために事前に知っておきましょう。
運転には中型免許が必要
マイクロバスを運転手なしでレンタルする場合「中型免許(8t限定なし)」もしくは「大型免許」の免許を持っている方が必要となるので注意しましょう。普通免許や中型免許(8t限定)だと運転できないので、レンタルする際は免許の種類もしっかりと考慮してくださいね。マイクロバスを日常的に運転しない場合、運転に不安を感じることもあるでしょう。少しでも心配であればプロのドライバーに運転を任せるのもおすすめです。
乗車人数は20人以内がおすすめ
観光旅行や視察など、ある程度の距離を移動する場合は正座席のみの人数で考えた方が良いでしょう。補助席は乗り心地があまり良くないので、短距離短時間移動以外の利用は向いていません。そのため、乗車人数は20人以上がおすすめです。
荷物が多い場合、乗車人数との兼ね合いに注意
マイクロバスにはトランクルームがありません。合宿やゴルフコンペなど荷物がかさなる場合は、注意が必要です。安全上の理由から通路に荷物はおけないため、座席に置くことになります。乗車人数が20人以上になる場合は、マイクロバスよりもサイズが大きい中型バスや大型バスを利用しましょう。
車内設備は最低限のため必要性を確認する
車種にもよるものの、マイクロバスにはカラオケや冷蔵庫などがないケースもあります。不便ではあるものの設備がない分費用を抑えられるため、観光や送迎の「足」として使いたい時に便利ですよ。利用目的に応じて設備の必要性を確認し、中型バスや小型バスと合わせてコストバランスを見つつ検討するのも1つの方法です。
まとめ

20人乗りマイクロバスは、ある程度の人数で一度に移動したい時に最適です。観光や送迎をはじめ、研修やイベントなど幅広いシーンで活用できるため、用途に合わせて使い分けましょう。
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