マイクロバス29人乗りに必要な免許は? 取得方法や費用などを解説
2025/02/17
29人のマイクロバスは、ターミナル駅までの送迎や空港送迎、研修など短距離・短時間移動に最適なバスです。さまざまなシーンで利用できるため、使い勝手が良いバスとなっています。今回は29人乗りマイクロバスに必要な免許や取得方法、費用などを詳しく解説するのでぜひ参考にしてみてください。
マイクロバスの定義

価格の安さが魅力のマイクロバスは、さまざまなシーンで利用されるバスです。大型バスや中型バスに比べると快適さは落ちてしまうものの、日帰りや送迎など短時間・短距離移動に多く利用されています。車種によって異なりますが、全長約7m・車幅約2m・車高約2.6〜2.8mが一般的な大きさです。定員は18名〜21名(正席)程度で、補助席を追加すれば23名〜27名程度乗車できます。
29人乗りのマイクロバスの運転に必要な免許

29人乗りのマイクロバスは運転手なしで車両のみのレンタルができるので、該当する免許があれば運転も可能です。
ただし、運転手なしでマイクロバスをレンタルする場合「8t限定なし中型免許」「8t限定なし中型二種免許」「大型免許」「大型二種免許」の免許を持っている方が必要となります。運転できる車両区分により「普通免許」「準中型免許」「8t限定中型免許」だけでは、マイクロバスの運転はできません。
免許区分 | 運転できる車両区分 | マイクロバスの運転可・不可 |
---|---|---|
普通免許 | 車両総重量3.5トン未満/最大積載量2.0トン未満/乗車定員10人以下 |
不可 |
準中型免許 | 車両総重量7.5トン未満/最大積載量4.5トン未満/乗車定員10人以下 |
不可 |
8t限定中型免許 | 車両総重量8トン未満/最大積載量5トン未満/車定員10人以下 |
不可 |
「普通免許」「準中型免許」「8t限定中型免許」は、全てマイクロバスの車両条件を満たしていません。その中でも間違えやすいのが8t限定中型免許で、車両総重量と最大積載量では問題ないものの、乗車定員により運転できなくなっています。
8t限定の中型免許の場合は限定解除すれば運転可能
「8t限定中型免許」を取得している場合、限定解除をし「中型免許」にランクアップすればマイクロバスの運転ができます。8t限定なし中型免許では、以下の車両が運転可能です。
免許の種類 | 車両総重量 | 積載量 | 定員 | マイクロバスの運転 |
---|---|---|---|---|
8t限定なし中型免許 |
7.5t以上11t未満 |
4.5t以上6.5t未満 |
11~29人 |
できる |
なお、限定解除せずに大型免許を取得すれば、マイクロバスだけではなく大型バスも運転できます。将来的に大型バスを運転したい方はこちらも検討してみてください。
中型免許を取得するには

ここでは、マイクロバスを運転するための中型免許取得方法についてご紹介します。普通免許から取得する場合と、8t限定の中型免許取得から行う場合の2つから見ていきましょう。
普通免許の取得から行う場合
まずは普通免許の取得から行う場合、そもそも「中型免許」「中型二種免許」「大型免許」「大型二種免許」取得には、条件を見たしていることが不可欠となります。
取得条件
免許区分 | 取得条件 |
---|---|
中型免許 中型二種免許 |
①年齢が20歳以上であること |
大型免許 大型二種免許 |
①年齢が21歳以上であること |
例えば18歳で普通免許を取得した場合、マイクロバスを運転できる免許は20歳にならなければ取得できません。いきなり中型免許や大型免許取得はできないので、まずは普通免許を取得し2〜3年経ってから取得するようにしましょう。
取得方法1.教習所に通う
教習所に通って「中型免許」「中型二種免許」「大型免許」「大型二種免許」を取得する場合、自動車教習所で学科教習・技能教習を受講する方法があります。所定の時間教習を受けて卒業検定に合格すると教習所は卒業です。運転免許試験場で適性検査を受けて合格すれば、晴れて免許取得となります。
取得方法2.運転免許試験場で試験を受ける
自動車教習所に通わず中型免許を取得する場合、運転免許試験場で試験を受ける方法があります。この方法は一発試験と呼ばれ、教習所に通う時間がない方におすすめの方法です。
教習所に通わなくて良いので費用を抑えられます。まず適性検査と仮免許試験に合格すること、そして5日間以上の路上練習を行います。その後本試験に合格し、取得時講習を受けるとで中型免許が取得できる仕組みです。一発試験の場合慣れていないコースを走行する必要があるため、難易度も高く合格率も低くなっています。
8t限定の中型免許の取得から行う場合
一旦8t限定の中型免許を取得してから中型免許の取得も可能です。限定解除することで中型免許を取得できますが、それには2つの方法があります。
まずは自動車教習所に通う方法です。教習所に中型8t限定解除の教習を申し込み、技能教習を行います。取得している免許や教習所にもよりますが、最短で5時間ほどの教習です。技能試験合格後は免許センターで必要な書類を提出し、免許証の書き換えを行えば限定解除完了となります。教習所で適切な指導を受けられるので合格はしやすいです。
とはいえ試験の難易度も易しいことから、5万円~10万円ほどの費用がかかります。
もう1つは、運転免許試験場で試験を受ける方法です。運転免許試験場で技能試験を受けるための手続きを行い、技能試験を受けます。技能試験は試験場のコースで実施され、内容は教習所の卒業検定とほぼ同じです。試験に合格後免許証の書き換え手続きを行い、限定解除完了となります。試験手数料しかかからないため費用は抑えられますが、技能試験の難易度が高いため事前の準備が必要です。
なお、中型8t限定解除の手続きを行う場合、指定された教習所で受講した後技能試験を受けるのが一般的となります。そのため、学科教習はありません。限定解除の講習は短期間で終了するため、気軽に受けられるのもメリットです。
中型免許の取得にかかる費用

中型免許取得において、自動車教習所に通う場合と一発試験を受ける場合で費用が異なります。
まず教習所に通って免許を取得する場合、教習所ごとに設定された費用と運転免許試験場で各種手数料を支払わなければなりません。教習所の費用相場は、普通自動車免許AT限定の場合は21~27万円程度、MTの場合は17~24万円程度です。運転免許試験場では、受験料1,550円と免許証公布手数料2,050円(合計3,600円)を支払います。
一発試験を受ける場合、仮免許試験と本試験それぞれで以下の費用が必要です。
仮免許試験 | 受験料:2,900円 試験車使用量:1,450円 仮免許証交付手数料:1,150円 |
---|---|
本試験 | ■学科技能免除者 受験料:1,550円 免許証交付手数料:2,050円 ■学科試験免除者 受験料:4,100円 試験車資料料:2,500円 免許証交付手数料:2,050円 |
本試験に合格した後は取得時講習を受けるため、上述した費用とは別に、取得時講習受講料の22,000円が必要です。
マイクロバスの運転は難易度が高い?

「マイクロバス」と聞くと、ロケバスのような大きさのバスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかしマイクロバスは想像以上に大きいため、実際に車両を見てみると「意外と大きい」と驚く方もいるほどです。
マイクロバスは、全長約7m・車幅約2m・車高約2.6〜2.8mが一般的な大きさとなっています。定員は18名〜21名(正席)程度で、補助席を追加すれば23名〜27名程度乗車可能です。大型バスや中型バスに比べるとコンパクトなサイズではありますが、普通車に比べると約1.5倍ほどの大きさとなっています。補助席も含めると27名乗車できるので、それなりの大きさであることがわかりますよね。
普通車の運転に慣れている方も、初めてマイクロバスを運転する場合は難しいと感じてしまうかもしれません。マイクロバスを運転できる免許は持っているものの、運転に自信がない方は運転手付き貸切マイクロバスの利用がおすすめです。
まとめ

マイクロバスは、該当する免許を取得していれば車両のみでのレンタルが可能です。普通免許しか持っていない場合でも、教習所に通ったり一発試験を受けることで取得できます。29人が一度に移動できるので、さまざまなシーンで利用可能です。とはいえ、免許を持っていたとしても運転に自信がない方は、運転手付きマイクロバスを利用するのも良いでしょう。仲間内からドライバーを選出しなくて良いので、仲間内で移動を楽しめます。
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