マイクロバスに赤ちゃんは乗れる?チャイルドシート・定員の考え方・安全対策を徹底解説
2025/11/17
赤ちゃん連れの移動となると、電車やタクシーよりも「周囲に気を使わず移動できるマイクロバスを使いたい」と考えるご家族も多いはずです。しかし、「そもそも赤ちゃんをマイクロバスに乗せても大丈夫?」「チャイルドシートは必要?」など、不安が生まれやすいポイントでもあります。実はマイクロバスは赤ちゃんも問題なく乗車できる乗り物で、正しい知識を押さえておくことで安全に利用できます。この章では、赤ちゃん連れでマイクロバスを利用する際に知っておきたい基本ルールや注意点をわかりやすく紹介します。
- マイクロバスに赤ちゃんは乗れる?
- マイクロバスに赤ちゃんを安全に乗せるためのポイント
- マイクロバスに赤ちゃんを乗せるための4つの方法
- チャイルドシートはレンタルできる?
- 赤ちゃん連れで利用する場合のマイクロバス料金
- マイクロバスを赤ちゃん連れで予約する際のポイント
- マイクロバスで安全に赤ちゃんを乗せて快適に旅行しよう
マイクロバスに赤ちゃんは乗れる?

家族旅行や親族での移動の際に「赤ちゃんをマイクロバスに乗せても大丈夫?」と心配される方は少なくありません。結論からいうと、マイクロバスに赤ちゃんを乗せることは可能です。
ここでは、赤ちゃんを含めた定員の数え方や、チャイルドシートの取り付け可否、赤ちゃんを乗せる際の注意点まで、安心して利用するための情報をわかりやすく解説します。
赤ちゃんの乗車は可能?定員の数え方
マイクロバスに赤ちゃんを乗せることは可能です。赤ちゃんのマイクロバスへの乗車は禁止されているわけではないので、親がしっかり安全を確保できるのであれば、1歳未満の赤ちゃんや幼児、子供も問題なくマイクロバスに乗車することができます。
道路運送車両の保安基準においては、大人1人と子供1.5人分が同等と数えられます。ここでいう子供とは、12歳以下の子供のことを指しています。つまり、赤ちゃんを含めた小さい子供は、大人用の2人席に3人座ることが可能ということです。
チャイルドシートは必要?取り付けできる座席
自家用車ではチャイルドシートの取り付けが義務付けられていますが、マイクロバスの場合は法的にチャイルドシートの使用が必須ではありません。とはいえ、赤ちゃんを安全に座らせるためには、チャイルドシートを利用する方が安心です。
マイクロバスでも私物のチャイルドシートを持ち込んで使用することは可能ですが、取り付けられる座席には注意が必要です。なお、チャイルドシートは3点式シートベルト(肩・腰の3点で固定するタイプ) の座席でしか装着できません。
一方、2点式シートベルト(腰のみ) の座席には取り付け不可のため、誤って選ばないよう注意しましょう。
2012年7月以降に製造されたマイクロバスは3点式シートベルトの搭載が義務化されていますが、古い車両では2点式のままのケースもあります。そのため、赤ちゃん連れでマイクロバスを予約する際は、「3点式シートベルトの座席がある車両かどうか」を必ず事前に確認しておくことが重要です。
マイクロバスに赤ちゃんを安全に乗せるためのポイント
赤ちゃんを連れてのマイクロバス移動は、周囲に気を遣わず移動できる反面、「泣いたらどうしよう」「長時間の移動に耐えられる?」など不安も多いものです。そこでこの章では、赤ちゃんが快適に過ごせるように事前準備や当日の工夫、車内での過ごし方をわかりやすく解説します。小さなお子さまとの移動が安心で快適な時間になるよう、しっかり押さえておきましょう。
1泣く・疲れるに備えた工夫

赤ちゃんは環境の変化に敏感なため、慣れない車内で泣いてしまうことがあります。そこで、以下の工夫を取り入れると安心です。
- お気に入りのおもちゃ・タオルを持参する
普段使っているものがあるだけで、赤ちゃんの不安が軽減されます。 - 授乳やおむつ替えタイミングを調整する
移動前に授乳やおむつ替えを済ませておくと、バスに乗った直後に泣くリスクを減らせます。 - 30〜60分おきに休憩を入れる
長時間乗せっぱなしは赤ちゃんにとって負担になります。マイクロバスは自由に休憩ポイントを調整できるため、こまめな降車・気分転換がおすすめです。 - 車内の温度調整をこまめに確認する
寒すぎ・暑すぎは赤ちゃんがぐずる原因になります。乗車前にドライバーへ「温度は少し暖かめで」など要望を伝えておくと安心です。
2赤ちゃんに寄り添った車内環境づくり

赤ちゃんは大人よりも小さなストレスに敏感です。車内環境を整えるだけで、移動がぐっと楽になります。
- 温度は少し暖かめに設定
冷えはぐずりの原因。事前にドライバーへ調整希望を伝えておくと安心です。 - 大きな音・突然の光に注意
窓際に日除けをつけたり、車内の音量を下げるなど工夫しましょう。 - 揺れやすい後方座席は避ける
できれば前方〜中央寄りの席に座ることで、揺れによる不快感を減らせます。
マイクロバスに赤ちゃんを乗せるための4つの方法
赤ちゃんを連れてマイクロバスで移動したいけれど、「どうやって乗せれば安全?」「チャイルドシートは必要?」と不安を感じる方も多いでしょう。実は、マイクロバスには赤ちゃんを乗せるための方法がいくつかあり、事前に知っておくだけで移動の負担や心配を大きく減らすことができます。ここでは、赤ちゃんを安全かつ快適に乗せるための4つの方法をわかりやすく紹介します。
1泣く・疲れるに備えた工夫

マイクロバスには私物のチャイルドシートを持ち込んで取り付けることができます。赤ちゃんを安全に移動させるためにも、必要に応じてチャイルドシートの利用を検討しましょう。ただし、チャイルドシートの取り付けができるのは3点式シートベルトの座席のみです。2点式シートベルトの座席には取り付けできないため注意が必要です。
なお、2012年7月の道路運送車両の保安基準変更により、マイクロバスでも全座席に3点式シートベルトの搭載が義務化されました。しかし、改正前に製造された車両は2点式のままの場合があります。赤ちゃん連れでマイクロバスを予約する際は、必ず「3点式シートベルト対応車両かどうか」を事前に確認しておきましょう。
2抱っこ紐を使う

マイクロバスでの移動時間が長い場合は、抱っこし続けるのも大変です。そのような時は、ぜひ抱っこ紐を活用しましょう。抱っこ紐を使用することで、比較的楽に長時間抱っこし続けることができます。また、抱っこ紐を使って抱っこすると赤ちゃんが密着する形になるので、車内でも安心して眠ってくれることもあります。
ただし、抱っこ紐の連続使用時間は2時間までと大手ベビーメーカーも注意喚起しています。2時間を超える使用は避け、適宜休憩を挟むようにしましょう。
3大人が交代で抱っこする

抱っこ紐がない場合、長時間1人で抱っこし続けるのは大変です。 同じマイクロバスに大人が複数人乗る場合には、交代で抱っこすることも検討しましょう。「赤ちゃんがママの抱っこじゃないと泣いてしまう」ということもあるかもしれませんが、ぐっすり寝ている赤ちゃんなら他の大人が抱っこできる可能性があります。全員が楽に移動できるように協力しながら、負担を分散させることが大切です。
4クーファンを使う

まだ小さい赤ちゃんの場合は、クーファンやカゴに寝かせたままマイクロバスに乗車させることもできます。ただし、この場合はクーファンが座席から落ちてしまわないように、大人が両手でしっかり抱えて運ぶ必要があります。
チャイルドシートはレンタルできる?

「マイクロバスに赤ちゃんを乗せたいけど、チャイルドシートを持ち込むのは面倒だ」と感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、マイクロバス会社で赤ちゃん用のチャイルドシートをレンタルすることは難しいでしょう。利用される頻度が少ないことから、在庫を持っていないバス会社がほとんどです。
また、前述の通り、マイクロバスの車種によってはチャイルドシートの取り付け自体ができません。赤ちゃん用チャイルドシートをバス会社からレンタルすることは難しいと考え、使用する場合は自分たちで持ち込むようにしましょう。
赤ちゃん連れで利用する場合のマイクロバス料金

料金相場の目安
貸切バスの利用料金はバスのサイズが大きくなるほど高くなるので、マイクロバスの利用料金は中型バスや大型バスよりも安いのが魅力です。マイクロバスの料金は、車種・走行距離・走行時間によって変動します。また、平日料金は土日祝よりも安く設定されています。さらに、観光需要の高い地域では料金が高くなることもあります。
シーズンで変わる料金
マイクロバスの利用料金は、3月〜11月の観光シーズンは高く、12月〜2月の閑散期は安くなる傾向があります。
東京の料金例
東京で、マイクロバスを5時間100km以内利用する場合の料金相場は、以下の通りです。
| 3月~11月 | 12月~2月 | |
|---|---|---|
| 平日 | ¥55,000~ | ¥52,800~ |
| 土日祝 | ¥60,500~ | ¥58,300~ |
マイクロバスを赤ちゃん連れで予約する際のポイント

赤ちゃんと一緒にマイクロバスを利用する場合は、通常の予約よりも確認すべき項目が多くなります。特にチャイルドシートの取り付け可否や座席タイプ、安全面の配慮は事前チェックが必須です。安心して移動できるよう、以下のポイントを押さえて予約を進めましょう。
13点式シートベルトの有無を必ず確認する
チャイルドシートを取り付けられるのは3点式シートベルトの座席のみです。 2012年以前の車両は2点式のままの可能性があるため、予約前に「チャイルドシート対応車両か」を確認しましょう。
2チャイルドシートの持ち込み可否
多くのバス会社はチャイルドシートのレンタルをしていません。そのため、必要な場合は自分たちで持ち込む前提で考えるのが安全です。
3ベビーカー・荷物の積載スペースを確認
赤ちゃん連れは荷物が多くなりがちです。バス会社に「ベビーカーを折りたたんで積めるか」「トランクの有無」を確認しておくと安心ですよ。
4途中休憩のタイミングも想定した行程を組む
赤ちゃんは長時間の乗車で疲れやすく、泣くことも多いので、1〜2時間ごとに休憩を入れるルートがおすすめです。立ち寄りやすいサービスエリアや道の駅も、事前に把握しておきましょう。
5早めの予約が必須(チャイルドシート対応車両は少ない)
チャイルドシート対応車は台数が限られるため、できるだけ早めの予約がポイントです。特に繁忙期(春・秋)は希望の車両が埋まりやすいので注意しましょう。
マイクロバスで安全に赤ちゃんを乗せて快適に旅行しよう

赤ちゃん連れのマイクロバス旅行は、事前準備さえしっかり行えば、家族全員にとって快適で安心できる移動手段になります。チャイルドシートの有無や休憩の取り方など、安全に配慮した乗せ方を意識することで、赤ちゃんの負担を減らし、快適な旅が実現します。
旅の途中では、赤ちゃんが泣いてしまったり、ぐずったりするのは自然なことです。焦らず、こまめに休憩を取りながら、ママ・パパも無理のないペースで移動しましょう。抱っこ紐やおもちゃなどの準備も、赤ちゃんがリラックスする手助けになります。
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