貸切バス旅行で保険は必要? 種類や補償内容を解説
2025/02/17
貸切バス旅行で保険は必要?社員旅行や長距離移動、観光などに多く利用されている貸切バスは、さまざまな用途で利用できるため人気の移動手段となっています。そのような貸切バスですが、実際に利用する場合保険は必要なのでしょうか?保険は本当に必要なのか、種類や保証内容も合わせて詳しく解説します。
貸切バス旅行で保険は必要!

結論、貸切バス旅行で保険は必要です。貸切バスを運行するにあたり、バス会社は必ず車両保険に加入しなければなりません。そのため貸切バスに乗車中に万が一事故が発生してしまった場合は、バス会社が加入している保険で補償されます。
一方、バス会社はバスを降りている間の補償はしてくれません。例えば観光地で怪我をしてしまった場合、バス乗車中に起こったことではないので、旅行後に通院や手術が必要でも、乗客自身が旅行保険に入っていないと補償されないのです。バス会社が加入している保険はあくまで「貸切バス乗車中」のみが対象となりますので、乗車時間以外の怪我などが心配な場合は保険に入りましょう。
貸切バス旅行で起こりうるリスク

実際に、貸切バス旅行ではどのようなリスクが起きるのでしょうか?どれほど気を付けていても突発的なトラブルは避けられません。リスクを前もって知ることで、当日慌てず対処できます。
旅行先でのけが
観光地で転んでしまったり、骨折してしまったりするのは珍しくありません。特に人混みや険しい場所に位置している観光地だと、足元がよく見えなかったり道が悪かったりして怪我につながる恐れもあります。もし行く予定がある場合は、滑りにくい靴を履いたり手すりを活用すると良いでしょう。
なお、もし旅行先で怪我をしてしまい入院が必要な場合、保険に入っていないと高額な治療費を負担しなければならないため、少しでも不安がある場合は保険の加入がおすすめです。
荷物の盗難や破損
荷物の盗難や破損も旅行ではよく起こるトラブルです。観光地で財布やスマホ、パスポートを盗まれてしまった場合、保険に入っていなければ、盗まれたものやお金はもちろんクレジットカードやパスポート発行費まで自己負担となります。また、旅行中にカメラやスーツケースが壊れてしまった場合、保険に入っていれば修理費が補償されます。しかし保険に入っていないと全額支払う必要があるので注意してください。
偶然発生させてしまった事故
例えば誤って人にぶつかってしまいその人が転倒したり、美術館などで展示物を壊してしまったりした場合も保険に入っていれば補償されます。特に小さなお子様と一緒に旅行する場合は想定外のトラブルが起きてしまうこともあるため、保険加入がおすすめです。
旅行の急なキャンセル
旅行当日に感染症にかかってしまったり、当日台風や地震が起きて旅行に参加できない場合、保険に入ってないと旅行に参加していないとしても旅行代金は戻ってきません。特に感染症が流行っている時期や台風などが多い時期は注意しましょう。
貸切バス旅行に関する保険の種類

貸切バス旅行に関する保険には、バス会社が加入している保険や乗客自身で加入すべき保険があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
バス会社が加入する保険
バス会社は、交通事故や車内事故が起きてしまった場合に備えて、乗客や事故相手、車両の損壊などに対する保険に加入しています。この保険代は貸切バスを借りる際の料金に含まれているので、別途オプションで付けたり独自に加入する必要ありません。ただし、保険の内容はバス会社によって異なるため、気になる場合は事前にバス会社へ確認しましょう。
バス会社があらかじめ加入している保険は「自賠責保険」と「任意保険」の2つです。以下で詳しく解説します。
自賠責保険
自賠責保険は法律で義務付けられている「最低限の保険」です。事故で乗客が負傷してしまった場合は治療費や賠償金が支払われますが、あくまで自賠責保険は基本的な補償のため、補償額には制限が設けられています。
任意保険
任意保険は、自賠責保険の範囲を超える損害や、物的損害や運転手の過失に対する責任を補償するものです。任意保険に加入しておくと、万が一事故が起きた場合でも手厚い補償が受けられるので、バス会社の多くは任意保険に加入しています。
なお、基本的にバス会社が提供する保険は「バス運行中」のみです。旅行中のアクティビティや目的地での事故は補償外になってしまうので注意しましょう。
乗客自身で加入する保険

乗客自身での加入は、国内旅行損害保険であれば可能です。一般的な補償内容は以下となっています。
- 入院保険金
- 通院保険金
- 手術保険金
- 救援者費用
- 賠償責任
- 携行品(自己負担の場合あり)
- 傷害死亡
- 傷害後遺障害
保険は旅行代理店や保険会社のWebサイトから加入できます。クレジットカードを利用している場合はカードの付帯サービスに旅行保険が付いているケースもあるので、こちらも確認してみましょう。なお、補償内容や金額は保険によってさまざまなので、ご自身に合った保険を選択してください。
国内旅行傷害保険にかかる費用
国内旅行傷害保険は、保険料のプランや旅行の形態によって異なります。安いものだと数百円〜、宿泊を伴う場合は1,000円〜です。なお、費用は旅行期間や人数などで大きく変動します。怪我による死亡や後遺障害、治療費用や救援者費用など上述した内容を補償してくれるケースが大半です。
加入するタイミング
保険は貸切バスを予約した後に加入しても問題ありません。ただし、貸切バス利用日直前だと保険料の入金が間に合わない場合もあるため、余裕を持った申し込みがおすすめです。
保険以外にチェックすべきポイント

貸切バスを利用する際は、保険以外にもチェックしたい項目があります。バスの安全性や運賃の設定などはバス会社によってさまざまなので、利用する前にしっかりと確認しておきましょう。
セーフティバス(安全評価認定制度)認定
セーフティバス(安全評価認定制度)は、貸切バスによる事故が社会問題になっている今、欠かせないチェック要素です。近年、貸切バス事業者はこれまでよりさらに安全性向上の意識が高まってきており、貸切バスを選ぶ上でもバスの安全・安心は重要な選択基準になっています。
セーフティバス(安全評価認定制度)は文字通り安心・安全なバスであることを示す指標です。セーフティバス(安全評価認定制度)に認定されるためには「貸切バス事業者安全性評価認定制度」を受けなければなりません。平成23年より開始された制度で、全37項目にのっとり審査が行われ、審査に通過した貸切バスのみセーフティバス(安全評価認定制度)に認定されます。
セーフティバス認定された貸切バスは、車体に「SAFETY BUS(セーフティバス)」のステッカーが貼られているため、各事業所のホームページや従業員の名刺でも確認可能です。 公式ホームページへの記載がなかったりステッカーが貼っていなかったり場合は、直接貸切バス事業者に問い合わせてみるのも良いでしょう。
運賃の設定
できるだけ安く貸切バスを利用したいのが本音ですよね。しかし、安すぎる運賃を設定しているバス会社は注意が必要です。貸切バスの運賃は国土交通省によって上限と下限が定められているため、この範疇でない場合ドライバーに長時間無理な運行をさせるなど、労働環境に配慮していない可能性もあります。貸切バスの運賃は安全措置にかかるコストを回収するために設定されているため、運賃もしっかりと見ておきましょう。
参考:https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/content/000301997.pdf
まとめ

貸切バスを安全に利用するなら、保険加入は必須です。特に知らない土地での旅行や観光は、突然トラブルに巻き込まれる可能性もあります。当日慌てないように、旅行の日程に合った保険を選びもしもの時に備えましょう。
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