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トイレ付の貸切バスが少ない理由とは?休憩の取り方など、旅行に役立つテクニックも併せてご紹介

貸切バスにはトイレが設置していないことが多いことをご存知でしょうか。今回は貸切バスにトイレが設置していない理由とトイレ付バスの事例、さらにはトイレ付バスのQ&Aをまとめてご紹介します。

なぜトイレつきバスが少ない?

バスのトイレ

高速バスや夜行バス(夜間に運行する高速バス)でお目にかかれる車内トイレ。しかし、貸切バスではトイレを設置していないバスが多く、疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。今回は貸切バスにトイレが少ない理由を、現状と合わせて、ご紹介します。

現状と理由とは

現在、運行している貸切バス中でトイレが設置されている貸切バスは全体のわずか1%しかありません。貸切バスにトイレが設置されていない理由には、貸切バス料金の利用料金が高い、利用後の清掃費が追加で必要になる、トイレを設置することで座席数が減ってしまうことが理由として考えられます。

バス料金が高くなる

通常の貸切バスとトイレ付きの貸切バスでは、以下のように料金が異なります。

貸切バスの種類 費用
通常の貸切バス

約52,000円~

トイレ付貸切バス

約72.000円~

※大型バスで6時間100km走行を想定
※あくまで目安となります。バス会社によって、利用料金が変わります。

また、トイレが備わっている分、貸切バスの単価が高いだけでなく、後部座の4~5席が減ったことで一人あたりの負担金額も増えてしまいます。

利用後の掃除が大変

貸切バスのトイレはバス車内の清掃だけでなく、トイレ専用の排出タンクの清掃も行います。また、通常の貸切バスの清掃以外に必要な器具を持ち込み、綺麗にするため、人件費以外にもトイレ専用の清掃道具も必要となるため、通常の貸切バスよりも2万円ほど利用料金が高くなります。

座席数が減ってしまう

トイレを設置するためには、通常設置されている座席を減らさなければいけません。一般的な大型バスとトイレ付きの大型バスでは以下のように座席数に差があります。

貸切バスの種類 座席数
通常の貸切バス

29~49名

トイレ付貸切バス

29名~40名

トイレがあるだけで、約8~9名の座席が減ってしまうため、参加人数が多い場合は利用できない可能性があります。

トイレ付きバスの例

トイレ付きのバスには大きく分けて3種類存在します。違いはトイレの位置になるため、利用する時間帯や目的に応じて、選択すると良いでしょう。

車体中央(運転手席側)

車体中央・運転手席側に設置されているトイレ付貸切バスは、どの座席からもトイレに行きやすく、乗客にとっても便利です。一方で、トイレがある位置の前後や隣の席の人は頻繁に人が行き来するため、リラックスして過ごせないデメリットがあります。また、車体中央に設置されたトイレは階段になっており、貸切バスの走行中は行きにくい場合があります。

車体後方

車体後方に設置されたトイレは車内の通路と段差がなく、足腰の悪い方でも簡単にトイレに入ることができます。一方で、前方の座席に座っている人は、トイレまでの距離が長く、走行中のバス車内で移動しにくい場合もあります。

2階建てバスの1階に設置されている。

2階建てバスには1階部分にトイレが設置されています。高速夜行バスの場合でも周囲に迷惑を掛けずに移動できるメリットがあります。一方で1階部分は天井が低く、トイレ内での行動に不便が生じやすく、トイレ自体に時間がかかってしまう可能性があります。

トイレつきバスQ&A

トイレ付きバスにはメリットもデメリットも存在しますが、利用する人によってはトイレ付きバスの方が良い場合もあります。今回はトイレ付バスを利用したい、検討したいという方の疑問に応える形でQ&Aを作ってみました!

トイレ付高速バスは高い?

貸切バスの場合、そもそもトイレ付バスが全体の1%となっており、貸切料金も通常の貸切バスの料金よりも2万円ほど高くなります。しかし、トイレ付高速バスでは、相乗りであることから料金は通常の高速バスに比べて、500円程度の差しかありません。また、運行路線やシーズンによっては必ずしも通常の高速バスより高くなることもなく、リーズナブルな値段でご利用いただけます。

高速バスのトイレはどんな感じ?

近年、高速バスは女性やビジネスパーソン向けも想定しており、清掃がしっかりと行き届き、消臭剤や除菌スプレーを置いている高速バスも珍しくありません。そのため、トイレ付き高速バスには清潔で綺麗なトイレが多く、女性でも気兼ねなく、ご利用いただけます。中には洗面台付きのトイレもあり、化粧直しやメイク落としなども行えます。

休憩はある?

トイレ付高速バスの中には、サービスエリアでの休憩があるバスと無いバスがあります。昼間運行しているトイレ付き高速バスは基本的にサービスエリアでは休憩をしません。一方で、夜行便のトイレ付高速バスを利用する際は予約時にサイトで休憩の有無を確認しておきましょう。サービスエリアでの休憩を確保しているバスは、約2~3時間に1回の頻度でサービスエリアに停車し、15分ほど休憩が設けられています。

走行中のトイレの使用は揺れる?

トイレ付高速バスは電車とは異なり、直線の道路が少ないため、電車のトイレよりも大きく揺れてしまいます。走行中は、いつでもトイレを使用できますが、信号や曲がり道が多い下道走行時の使用は避け、高速道路に乗ってから使用するようにしましょう。

トイレで歯磨きやお化粧はできる?

最近では座席数を限定した、綺麗で快適な高速バスも登場しています。豪華な高速バスにはトイレが設置されていることも多く、トイレ内に独立洗面台が設置してあるバスもあります。しかし、通常のトイレ付き高速バスの場合、トイレ内は狭く、洗面台も小さいため、歯磨きやお化粧をするには利用しにくいのが現状です。そのため、歯磨きやお化粧はサービスエリアでの休憩時に行いましょう。

トイレは車内のどこにある?

トイレ付バスは、各車両に1つしかトイレが設置されていません。そのため、他の乗客が利用している場合は前の人が済むまで待つ必要があります。トイレは車体中央(運転手席側)、車体後方、そして2階建てバスの1階のいずれかに設置されています。

トイレ付高速バスは利用するお客様によってメリットにもなり、デメリットにもなります。特に年配者の方で、トイレが近く、心配な方はトイレ付バスのご利用がおすすめです。貸切バスを含めたバスの利用は、バス車内をいかに快適に過ごすかが大切です。素敵な旅行を実現するためにも、ぜひ自分に合ったバスを選んでください。

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