貸切バスを使えばロケバスも安い!料金の相場はいくら?バスの種類や料金について
2025/04/08
テレビ番組のロケや雑誌の撮影などでは、ロケ用の「マイクロバス」「コミューター」「ハイエース」などが主に利用されています。しかし大掛かりな再現VTRやプロモーションの撮影となると、機材も人数もけた違いに多くなり、マイクロバスに全員乗れないことも多いでしょう。丁度いいロケバスが見当たらないときは、ぜひ貸切バスの利用をご検討ください。そこで今回は、大人数での撮影に最適な車種のご紹介や、料金の目安をご紹介します。
ロケ目的によって車種を選ぼう
ドラマ撮影、プロモーション撮影、CM撮影など目的によって荷物の量や参加人数が異なり、結果としておすすめするロケバスの種類も変わってきます。どのように最適なロケバスを選べばよいのかをご紹介します。
スタッフやエキストラなど、人だけを運びたい

撮影内容によってはカメラや音声、照明などの技術班は機材を乗せて独自の車両で移動し、ディレクターやメイク、大勢のエキストラは別途車両を用意しなければいけないことがあります。大きな機材がなければ、必要なのは細々とした小物や、衣装、メイク道具などで、荷物はさほど多くないのではないでしょうか?少量の荷物と大人数での移動で貸切バスを探している場合は、マイクロバスがおすすめです。
ロケ用のマイクロバスは、運転手を含めた定員人数が23名と多く、演者やスタッフ全員が1台におさまるサイズとなっております。また、後部座席の折りたたみが可能なタイプやルーフキャリアがついたタイプ、ロケに参加するタレントやスタッフに必要な機能や設備(100Vの電源や冷蔵庫、プライバシーガラス、ハンガーパイプなど)が備わっているのもロケバスの特徴です。車内で着替える可能性があるのか、電源が必要かなど事前に確認した上でご予約ください。
マイクロバス詳しくはこちら
スタッフ、演者だけではなく少量の機材もある

撮影場所が遠方であったり、予算が限られていたりする場合、技術班、演者、スタッフと全員が別々に移動するのが厳しい場合もあるかもしれません。全員が1台の貸切バスで移動ができて、衣装や照明機材などある程度の荷物もある。そのようなケースでは、中型バスがおすすめです。
中型バスは補助席なしの正席で定員人数は最大27名。乗車人数がマイクロバスとほぼ変わらないのでは。とお考えの方もいるかもしれませんが、中型バスとマイクロバスには大きな違いが2つあります。1つはトランクの有無。マイクロバスでは荷物を載せられるトランクルームは用意されていませんが、中型バスではスーツケースが12~15個入るサイズのトランクルームが用意されているため、ある程度の機材であれば1台に積み込むことが可能です。
そして2つ目はリクライニングが可能であること。中型バスであればリクライニングが可能であるため、長距離の移動であってもゆっくりと身体を休めながらの移動ができます。さらにオプションでサロンタイプの貸切バスを選べるので、時間がない場合でも演者さんと入念な打ち合わせができます。
中型バス詳しくはこちら
スタッフ、演者の人数も荷物も多い場合
大規模なロケになればなるほど、出演者も機材も多くなってくるものです。CM撮影などで大量のエキストラや、数台のカメラを予定している場合はロケバスで大型バスの使用をおすすめしています。
補助予席を含めると最大60もの座席数がある大型バス。料金の相場も中型バスやマイクロバスよりは若干高くなってきますが、貸切バスの料金を頭人数で割ると一番安く借りられるかもしれません。リクライニングやサロンタイプのオプション、冷蔵庫はほとんど中型バスと同じですが、トランクのサイズはどの貸切バスと比べても圧倒的に大きくなっております。ロケバスとして大型バスを使用すれば、スーツケース20~30個載せられるほどのトランクがあるというのは安心ですよね。
大型バス詳しくはこちら
ロケバスに最適な貸切バスの種類
前述したように、撮影の目的や乗車人数、荷物の量などによってロケに最適な貸切バスは大きく変わってきます。定員人数や価格、トランク積載量などを分かりやすく表にしました。ぜひ貸切バスを選ぶさいの参考にしてください。
貸切バスの種類 | 定員 | 車のサイズ | 価格 | トランク |
---|---|---|---|---|
大型バス | 45~60人 |
全長約12m×全高約3.7m×全幅約2.5m |
約¥83,000~約¥120,000(税別) |
スーツケース20~30個 |
中型バス | 約27人 |
全長約9m×全高約3.5m×全幅約2.5m |
約¥69,000~約¥103,000(税別) |
スーツケース12~15個 |
小型バス | 21~24人 |
全長約7m×全高約3.3m×全幅約2.4m |
約¥55,000円~約¥85,000(税別) |
スーツケース12~15個 |
ミニバス | 約13人 |
全長約5m×全高約2m×全幅約2m |
約¥55,000円~約¥85,000(税別) |
なし(座席活用が必要) |
車種別!ロケで貸切バスを利用した場合の料金相場
では実際にロケで貸切バスを借りた場合どのくらいの料金になるのでしょうか?貸切バスの料金はシーズンや利用曜日、距離や時間などを考慮して算出されます。最低料金が法律で決まっているため、貸切バスの価格の安さ違いは、どれだけお客さまに最適な(目的地、もしくは出発地)から近いバス会社をご紹介できるかにかかっています。その点たびの足は、創業30年業界最大級のネット-ワークを生かして、お客さまにご満足いただける貸切バスをご提供しております。
東京23区内⇔東京23区
利用時間が平日朝8時~夜6時、出発地目的地共に23区内で、往復する場合の貸切バス料金は下記の通りとなっております。駐車場代・有料道路代は、別途当日のお支払いとなります。
貸切バスの種類 | 利用料金 |
---|---|
マイクロバス | ¥71,500(税込) |
中型バス | ¥88,000(税込) |
大型バス | ¥110,000(税込) |
東京23区内⇔マザー牧場
都内からアクセスがよく自然も多いため、撮影場所として選ばれることの多い千葉県。朝が早くなると早朝料金がかかる場合があります。利用時間が平日朝6時~夜6時までで、東京23区内からマザー牧場を往復する場合の貸切バス料金は下記の通りとなっております。駐車場代・有料道路代は、別途当日のお支払いとなります。
貸切バスの種類 | 利用料金 |
---|---|
マイクロバス | ¥99,000(税込) |
中型バス | ¥132,000(税込) |
大型バス | ¥154,000(税込) |
早朝・深夜利用での料金相場
通常、早朝・深夜料金は22時〜5時に適用される仕組みです。街中やショッピングモール、観光スポットなどで撮影をする場合は、ほとんど人のいない深夜や早朝に撮影が行われることもあります。大勢のエキストラさんが一度に移動できるため、特に大型バスの利用が多いです。早朝・深夜料金は、バスが営業所を出発する前と運行前後の点検時間から適用されます。迎車時間が早朝5時であっても、点検から迎車場所までにおけるバスの移動時間は早朝・深夜料金になるので、この点はしっかり把握しておきましょう。一般的に、早朝・深夜割増は通常料金の2割増しが目安となります。
深夜早朝運行料金
時間制運賃及び交替運転者配置料金(時間制料金)の2割
なお、早朝・深夜利用での貸切バスレンタル料金はバス会社によって異なるので、詳細を知りたい場合はバス会社へ相談するのが確実です。目安として【東京都内5時間100km】で使用した場合の料金相場は以下となります。
貸切バスの種類 | 利用料金 |
---|---|
大型バス | ¥63,800~ |
中型バス | ¥58,300~ |
マイクロバス | ¥52,800~ |
ミニバス | ¥47,300~ |
- ※表示料金は東京都内で5時間100km以内を想定しています。
- ※有料道路代金、駐車場代金および入場、拝観料は別途必要です。
- ※回送通行料金が発生する場合がございます。
- ※宿泊を伴う場合は、乗務員の宿泊(一泊夕食・朝食付き)の手配をお客様にお願いしております。
- ※こちらに深夜早朝割増分が加算されます。
- ※表示料金で確保している車両が満車になってしまった場合、別料金での案内をさせて頂く場合がございます。
長時間利用での料金相場
ロケ現場が都心部から離れている場合や長時間の撮影を予定している場合は注意が必要です。1人のドライバーが運転可能な距離は決まっており、昼間は500km以下(夜間400m)、安全点検のための2時間を除き、最長で9時間までとなります。これを超える距離や時間での移動をする場合、交替運転手(ツーマン運行)が必要となり、交替ドライバー分の料金も加算されるので注意しましょう。ツーマン運行の場合、ワンマン運行に比べて約1.5倍程度の料金となります。
交代制運転者配置料金
時間制料金 | 2.430円 |
キロ制料金 | 40円 |
実際に、大型バスで東京から名古屋へ1泊2日の旅行をする場合の料金を見てみましょう。
1日目

- 出庫前点呼・点検時間1時間
- ホテル着後点呼・点検時間1時間
- 移動距離348km
- 走行時間13時間(移動時間11時間+点呼・点検2時間)
- 走行距離365km=370km(移動距離348km+送迎距離17km)
2日目

- 出庫前点呼・点検時間1時間
- ホテル着後点呼・点検時間1時間
- 移動距離362km
- 走行時間13時間(移動時間11時間+点呼・点検2時間)
- 走行距離381km=390km(移動距離362km+送迎距離19km)
<2日間の合計・総額>
- 走行時間:26時間(1日目13時間+2日目0時間+3日目13時間)
- 走行距離:760km(1日目370km+2日目0km+3日目390km)
6,580円×26時間+160円×760km=292,680円
※深夜走行運行なし/交替運転手なし
※高速道路料金、駐車代、ガイド料などの実費は含みません
もし交替運転手が必要になると、交代制運転者配置料金を追加することになるため、レンタル費用を抑えたい場合は1日の移動時間も考慮しましょう。
短時間利用での料金相場

貸切バスは最低運行時間が決まっています。料金は「時間制運賃」と「キロ制運賃」により算出されます。
30分や1時間など、どんなに短時間で利用しても【3時間】利用したとみなされるのが特徴です。車庫から待機場、目的地から車庫への回送はそれぞれ【1時間】換算です。そのため、これらの合計【5時間】が利用費用として請求されるので、5時間以下での利用を考えている場合はこの点に注意してください。なお、走行時間が30分未満の場合は切り捨て・30分以上の場合は1時間に切り上げての計算になりますので、こちらも注意しましょう。
バスが車庫を出発後、迎車地点から目的地までの移動、そしてバスが車庫に戻るまでも料金は発生します。お客様がバスに乗って移動している距離以外にも、車庫から目的地の移動距離も含まれますので、車庫から迎車地点が遠かったり、目的地から車庫が遠い場合は注意が必要です。
ロケで貸切バスを安く借りるコツ
撮影をする際、常に潤沢な予算があるわけではありません。できることなら、交通費などの費用を抑えて、出演者のギャラや機材などに予算を割きたいですよね。どうすれば安く貸切バスを借りられるのかをご紹介します。

オフシーズン、平日を狙う
貸切バスの料金はシーズンや曜日により大きく差があります。大型バスで考えるとオフシーズンの平日は63,800円~、一方でシーズン中の土日は71,500円~と1万円近い開きがあるのです。そのため、可能であれば日程を調整し平日にロケを行うのが理想です。
撮影時間を間違えなく見積もる
何かと想定外の事態が起きて撮影時間が伸びてしまうことも多々ありますよね。貸切バスでは、運転手の拘束時間も料金に大きく反映されるため、当日どれぐらいの撮影時間が予想されるのか、しっかりと想定しておくことも重要なポイントとなります。当日予想外の延長料金が発生して、青ざめてしまうことがないよう、見積りの段階から撮影時間を想定しておきましょう。
目的に応じた車種を選ぶ
前述したように、目的に応じた車種を選ぶのもロケで使う貸切バスを安く借りるコツです。「大は小を兼ねるし、前回も大型バスを借りたから今回も同じにしよう。」と安易に車種を選ぶのはおすすめしません。荷物の量や乗車人数を事前に把握して車種を選ぶことで、より安く貸切バスが借りられます。万が一どれを選べばよいか自信がない場合は、たびの足スタッフまでご相談ください。お客さまにあった車種選びのお手伝いをいたします。