路線バス・高速バス・貸切バスの領収書はどうもらう?経費処理のポイントまで徹底解説
2025/12/08
路線バス・高速バス・貸切バスの領収書はどうもらう?展示会や出張、団体旅行などでバスを利用した際、「領収書はもらえる?」「後から発行できる?」「諸経費は経費になる?」と悩む方は少なくありません。特に貸切バスは金額が大きく、精算ミスがトラブルにつながるケースもあります。今回は、路線バス・高速バス・貸切バス別に、領収書の正しいもらい方と経費処理のポイントを分かりやすく解説します。
バス利用で「領収書がほしい」ときによくある悩み

展示会やイベント、出張、団体旅行などでバスを利用する際、「領収書はもらえるの?」「後からでも発行できる?」「諸経費は経費になる?」といった疑問を持つ方は少なくありません。特に貸切バスは金額が大きくなるケースが多いため、経費精算や税務処理のために正確な領収書が必須となります。
一方で、路線バス・高速バス・貸切バスはそれぞれ発行方法が異なり、支払い方法によっても対応が変わるため、事前にルールを知っておかないと「もらい忘れた」「発行できなかった」というトラブルにつながります。ここからは、バスの種類別に領収書の正しいもらい方と注意点を詳しく解説していきます。
路線バスの領収書のもらい方【現金・ICカード・営業所】

路線バスは気軽に利用できる反面、支払い方法によっては領収書がもらえないケースもあります。現金とICカード、それぞれの正しい領収書の取得方法を解説します。
現金で支払う場合の領収書のもらい方
路線バスでは、現金で支払う場合に限り領収書を発行してもらえるケースが多いです。乗車時または降車時に運転手へ「領収書をください」と伝えることで、その場で手書きの領収書を発行してもらえます。ただし、ラッシュ時など混雑している時間帯は対応できない場合もあるため、なるべく余裕をもって申し出るのがおすすめです。
ICカード(Suica・PASMOなど)で支払った場合の注意点
ICカードで支払った場合、原則としてその場での領収書発行はできません。その代わりに、駅の券売機やチャージ機で取得できる「利用履歴」を、領収書の代わりとして使用する形になります。社内の経理規定によっては、ICカードの履歴だけでは認められない場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
後日発行は可能?営業所対応のケース
当日車内で発行できなかった場合でも、後日バス会社の営業所で発行してもらえるケースがあります。ただし対応可否はバス会社ごとに異なるため、必ず事前に問い合わせておきましょう。
高速バスの領収書のもらい方【窓口・コンビニ・予約サイト別】

高速バスは購入方法によって領収書の発行方法が異なります。窓口・コンビニ・予約サイトごとに、確実に領収書をもらう方法を確認しておきましょう。
窓口・車内で購入した場合の領収書
高速バスを切符売り場の窓口で購入した場合は、購入時にそのまま領収書を発行してもらえます。窓口がない乗り場では、車内で運転手が発行してくれるケースもあります。
コンビニ払いでの領収書の扱い
コンビニで高速バス代を支払った場合は、コンビニで発行されるレシートが正式な領収書扱いとなります。紛失しないよう注意しましょう。
予約サイト・クレジットカード決済の場合
予約サイト経由でクレジット決済をした場合、
- サイトのマイページからPDFで発行
- メール添付で受け取り
などの方法が用意されているケースが多くなっています。郵送対応の場合は、手数料がかかることもあるため確認が必要です。
貸切バスの領収書のもらい方【諸経費もまとめて精算できる?】

貸切バスは高額になるケースが多いため、領収書の取り扱いは特に重要です。車両代だけでなく、諸経費も含めた領収書の扱いについて詳しく解説します。
銀行振込・クレジット決済時の領収書
貸切バスの場合、銀行振込なら振込明細が領収書代わりになるケースがあります。また、クレジット払いの場合はカード会社の利用明細が正式な証憑として扱われます。
予約サイト経由で申し込んだ場合の注意点
予約サイト経由の場合、領収書の発行は「別途申請が必要」なことが多いため注意が必要です。メールやマイページから発行申請を行う形式が一般的です。
貸切バス料金に含まれる費用の内訳
一般的に貸切バス料金には以下が含まれます。
- 車両代
- 運転手人件費
- 燃料費
- 保険料
これ以外の費用は「諸経費」として別精算になるのが基本です。
貸切バスの「諸経費」とは?料金に含まれない費用と領収書の扱い

貸切バスの料金は「表示された金額=すべて込み」ではないケースが多く、あらかじめ含まれている費用と、当日別途かかる諸経費を正しく理解しておくことが非常に重要です。ここを把握せずに予約してしまうと、「思ったより高くなった」「経費精算が合わない」といったトラブルにもつながります。
まずは、貸切バス料金に含まれる費用・含まれない費用を明確に分けて確認していきましょう。
別途かかる諸経費一覧(高速代・駐車場・宿泊費など)
貸切バスの料金には、車両のレンタル代・ガソリン代・ドライバー人件費・基本保険料など、運行に必要な基本費用は含まれていますが、行程や利用条件によっては、当日または後日「別途諸経費」が発生します。あらかじめ、どんな費用が追加でかかるのかを把握しておくことが、予算オーバーや精算トラブルを防ぐポイントです。
主に別途かかる諸経費は次のとおりです。
- 高速道路・有料道路の利用料金
大型バスは通行料金が高く、長距離移動では想定以上になることもあります。 - 駐車場料金
観光地の貸切バス駐車場は、1〜3時間で1,500〜6,000円前後が目安です。 - 宿泊を伴う旅程の運転手・乗務員の宿泊費
1泊2日以上の行程では別途必要となり、バスガイド同行の場合は2名分発生します。 - バスガイドの手配費用(オプション)
日当や宿泊費が追加でかかります。
このほか、フェリー代や有料施設の進入料などが発生する場合もあります。見積もり時に「基本料金に含まれない費用」を必ず確認することが重要です。
諸経費の領収書は誰がどうやって取得する?
諸経費は基本料金とは別扱いになるため、領収書の取得方法も費用ごとに異なります。高速道路代や駐車場代は、当日運転手が立て替えて支払うケースが多く、
- 駐車場の精算レシート
- 有料道路の利用証明
- 必要に応じて手書き領収書
を受け取るのが一般的です。経費精算に必要なため、当日必ず受け取って保管しましょう。
宿泊費やバスガイド費用については、
- バス会社が後日まとめて請求
- 利用者側が現地で支払い、領収書を取得
のどちらかになります。どの方式になるかは予約時に必ず確認が必要です。
また、バス会社によっては「貸切バス料金と諸経費をすべて一括請求し、領収書もまとめて発行」できる場合もあります。こちらだと経理処理がスムーズになりますよ。
領収書をもらい忘れた・なくしたときの対処法

業務の合間や当日の移動に集中していると、「領収書をもらい忘れてしまった」「後から必要になったのに見当たらない」といったトラブルは意外と起こりがちです。しかし、状況によっては後から発行・再取得できるケースもあるため、まずは慌てずに確認することが大切です。
予約サイトから再発行できるケース
予約サイトを経由して路線バス・高速バス・貸切バスを申し込んだ場合、利用履歴のページ(マイページ)から領収書を再発行できるケースがあります。
多くの予約サイトでは、PDF形式でダウンロードできたり、メールで再送してもらえたりする仕組みが用意されています。
まずは以下の流れで確認しましょう。
- 予約時に使用した予約サイトにログイン
- マイページ・予約履歴を確認
- 「領収書発行」「領収書ダウンロード」の項目を探す
もしサイト上から発行できない場合でも、運営会社のお問い合わせ窓口に連絡すれば、個別対応してもらえる可能性もあります。 その際は、予約番号・利用日・氏名・支払い方法などを手元に用意しておくとスムーズです。
原則再発行できないケースとは?
一方で、紙で発行された領収書は原則として再発行できません。これは、同じ内容の領収書が複数枚存在すると、二重計上などの不正につながるおそれがあるためです。
ただし、以下のように「利用実績が客観的に証明できる場合」に限って、例外対応してもらえることもあります。
- 振込履歴やクレジットカードの利用明細が残っている
- 予約サイトの利用履歴が確認できる
- バス会社側で運行記録・利用記録が残っている
このような場合は、直接バス会社や予約サイトへ相談することで「領収書に代わる証明書」や「利用証明書」を発行してもらえる可能性もあります。
領収書がなくても経費処理はできる?税務上の考え方

領収書が手元にない場合でも、一定の条件を満たせば経費として処理できるケースがあります。税務上の考え方と、代替書類について確認していきましょう。
交通費精算書・出金伝票での対応方法
領収書がなくても、交通費精算書や出金伝票に「利用日・支払先・区間・金額・利用目的」などを正確に記載すれば、経費として処理できるケースがあります。特に「業務目的」が明確に分かるよう記載することが重要で、社内フォーマットや経理ルールに従って提出しましょう。
ICカード・クレジット明細で代用できる条件
ICカードの利用履歴やクレジットカードの明細も、利用区間と業務目的が明確であれば、領収書の代わりとして認められるケースが多いです。 ただし、私用との区別や補足説明が必要な場合もあるため、社内ルールの確認は必須です。
交通費精算書・出金伝票の正しい書き方【記入例つき】

交通費精算書や出金伝票は、領収書の代わりになる重要な書類です。記入漏れや不備がないよう、正しい書き方を項目ごとに解説します。
記入すべき必須項目一覧
交通費精算書・出金伝票には、少なくとも次の項目は必ず記載しましょう。
- 申請日
精算書を提出した日付です。経理側が処理時期を判断する基準となるため、記入漏れのないようにしましょう。 - 申請者名
誰の交通費なのかを特定するための基本情報です。フルネームを記載し、社員番号や部署名が必要な会社ではあわせて記載します。 - 支払先
例)○○バス株式会社、○○交通、路線バス(○○鉄道バス)など バス会社名または事業者名をできるだけ具体的に書くことで、後から確認しやすくなります。 - 利用日
実際にバスを利用した日付です。複数日にまたぐ場合は、「○月○日〜○月○日」と期間で記載するか、日にちごとに行を分けて書きます。 - 利用区間(行き先)
例)新宿駅西口 → 東京ビッグサイト、札幌駅 → 小樽運河 など 「どこから」「どこまで」の移動かが分かるよう、出発地と到着地をセットで記載します。 - 車両区分
例)路線バス/高速バス/観光バス/貸切バス など どの種類の交通手段かを明記することで、経理側が内容をイメージしやすくなります。 - 金額
実際に支払った運賃・料金を記載します。往復利用の場合は「○○円(往復)」のように、内訳がわかる書き方にしておくと親切です。
会社によって求められる追加項目の例
会社の経理ルールによっては、上記に加えて以下のような項目の記載を求められることがあります。とくに、領収書がない場合ほど「業務との関連性」を細かく確認される傾向があります。
- 利用目的
例)展示会出展のため会場へ移動、取引先訪問、社内研修会場への移動 など 「何のための移動か」が明確だと、経費として認めやすくなります。 - 参加人数
団体で貸切バスを利用した場合などは、参加人数を記載することで費用の妥当性が判断しやすくなります。 例)参加人数:30名(社員20名+ゲスト10名) - 案件名・プロジェクト名
特定の案件やプロジェクトに紐づく移動の場合は、案件名(プロジェクト名・取引先名)を記載しておくと、後から原価計上や案件別の費用集計がしやすくなります。
例)「○○展示会出展プロジェクト」「△△ツアー企画下見」など。
たびの足で貸切バスを手配するメリットと見積もりの流れ

たびの足では、貸切バスの手配から領収書・諸経費の対応までワンストップで対応可能です。ここでは、見積もりから当日までの流れと利用するメリットをご紹介します。
諸経費・領収書発行までワンストップ対応できる安心感
たびの足では、貸切バスの手配から諸経費の精算、領収書の発行までを一括対応しています。高速代・駐車場代・宿泊費・バスガイド代など、別途発生しやすい費用も事前に見積へ反映できるため、当日の追加請求リスクを防げます。
また、貸切バス料金と諸経費をまとめて後日精算・領収書発行が可能なので、法人利用や団体旅行でも経理処理がスムーズです。支払い・書類管理を一本化できる点は、幹事や担当者にとって大きな安心材料になります。
Web見積り〜当日までの流れ
たびの足の予約は、見積り〜予約までシンプルな4ステップで進みます。
1Webフォームまたは電話でお見積り依頼
弊社お見積りフォームより、ご利用日時、乗降場所、ご乗車人数などをご記入ください。
2見積り回答&予約申込(会員登録)
ご記入いただいた内容を確認し、メール、FAXもしくは郵送にて回答いたします。お見積り確認後、ご予約の手続きへお進みください。
3お支払い
ご記入いただいた内容を確認し、メール、FAXもしくは郵送にて回答いたします。お見積り確認後、ご予約の手続きへお進みください。
4最終確認
運行日が近くなりましたら、最終確認のご連絡をさせていただき、お時間・人数・行程 などの最終お打ち合わせをさせていただきます。
5出発
それでは、楽しい旅行を!行ってらっしゃいませ!
初めての方へおすすめ!
ご希望や疑問点を直接スタッフに相談したい方は、オンライン相談サービスをご利用ください。
Zoomを使って顔を合わせながら、行程や車種の相談が可能です。
お見積もりは無料で、平日16:00/土曜13:00(日祝休)までにいただいた内容は当日中に回答いたします。
※日程や台数によっては、お時間をいただく場合がございます。
バスの領収書と経費処理は「事前確認」が失敗しないコツ

路線バス・高速バス・貸切バスは、支払い方法や予約方法によって領収書の発行手順が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。特に貸切バスは、高速代・駐車場代・宿泊費・バスガイド代などの諸経費が別途発生するケースが多く、基本料金との違いを理解しておくことで精算トラブルを防げます。
領収書をもらい忘れた場合でも、予約サイトの履歴やクレジット明細、交通費精算書などで代用できる可能性がありますが、紙の領収書は原則再発行できない点には注意が必要です。
たびの足なら、貸切バスの手配から諸経費・領収書の対応まで一括で任せられるため、幹事や担当者の負担を大きく減らせます。バスの領収書と経費処理で失敗しないためにも、事前確認を徹底することが成功のポイントです。