レンタルできる大型観光バス、日野セレガとは？ガーラとの違いも解説
2020/01/24
団体旅行や合宿の移動手段として人気の高い観光用大型バスの日野セレガ。満足度の高い乗り心地や安全性、そして幅広い年齢層に対応できる点が人気です。今回はお客様の視点で、日野セレガの特徴やおすすめの利用シーン、そして他車種（いすゞガーラ）との違いを中心に日野セレガの魅力をご紹介します。
日野セレガとは？
日野セレガは1990年に日野自動車が製造・販売した観光用大型バスです。バブル後期の日本で設計され、当時は「セクシーアンドエレガンス」のキャッチフレーズで愛されていました。
また、2004年には日野自動車といすゞ自動車が合同出資会社「ジェイ・バス」を設立し、2005年発売の二代目セレガはグッドデザイン賞を獲得しています。
発売開始から性能を見直し続け、2018年には商用車として世界で初めてドライバー異常時対応システムを搭載するなど、機能性と安全性を強化している観光用大型バスです。老若男女問わず、幅広い世代に対応でき、ご利用目的に応じた移動時間の過ごし方を実現できます。
日野セレガ3つの特徴
日野セレガは乗り心地の良さと配慮に富んだ数々の設備、そして高品質を保障する安全性能が特徴です。
1.乗り心地が良い車内空間
日野セレガの最大定員は57人、室内にドーム天井とLEDファイバー照明を採用し、おもてなしの心をコンセプトにした『癒しの空間』を演出してくれています。また、広い荷物棚、フラットフロアなど機能性にも優れており、大人数の移動にもかかわらず快適な移動が可能です。
新型の開発に伴い、サスペンションを見直すことで初代日野セレガより振動を30％低減し、乗り物酔いの防止や移動時の疲れを最小限に抑えることに成功しました。直結式フルオートエアコンは四季を通して温度と湿度の自動調整が可能で、お客様の世代や体調に適した環境を提供できます。日野セレガは快適で静かな室内とソフトな乗り心地を実現した最高の大型観光バスです。
2.細やかな配慮に富んだ数々の設備
日野セレガはきめ細やかで配慮に富んだ設備を多数搭載しています。ユニバーサルデザインを採用した乗降口は最適な導線の確保と柔らかな曲線で構成されており、機能性と安全性を実現した乗り降りが可能です。また、フルフラットフロアを採用することで広い通路や座席を確保。お子様からお年寄りまで安全に車内を移動できます。
室内照明はくつろぎと安全に配慮しており、ほんのりした明るさで照明の眩しさを軽減できるLED室内灯（間接照明）を採用。周囲の妨げにならないように照射範囲を手元に限定できる読書灯のほか、客席シートの下から足元のフロアを照らす通路灯も搭載しています。
また、カビ菌やアレルギー物質を抑制する除菌イオン発生装置も搭載可能です。高濃度のプラズマクラスターイオンで室内の空気を清潔に保ってくれます。
※除菌イオン発生装置はオプション装備です。ご利用される際はバス会社にご確認ください。
3.確かな品質を保証する安全性能
日野セレガは走行を安定させるVSC（車両安定制御システム）と、EBS（電子制御ブレーキシステム）を装備しています。優れた制御機能により走行トラブル（横転、ドリフトアウト、スピン）を抑制してくれるため、安全な移動を保証します。車線逸脱警報やドライバーモニター、車両ふらつき警報などの機器は運転手の危険運転を警告し、安全運転を徹底的にサポートしてくれます。
また、PCS（歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ）は移動障害物や停止障害物、歩行者との衝突回避または衝突被害を軽減し、事故のリスクと被害を最低水準まで引き下げてくれます。そのほかにも運転手の異常に反応し、専用のスイッチで車両を減速、停止するドライバー異常時対応システム（EDSS）も搭載されており、暴走の抑止が可能です。
日野セレガの利用シーン
安全性、快適性が高い日野セレガは大切なご家族や社員での旅行、イベントに最適です。老若男女問わず、快適な移動ができるため、どんな方でもご利用いただけます。
町内会での団体旅行
日野セレガにはベビーカーを複数収納できるトランクルームが備わっているため、子連れの親御さん同士での参加も可能です。目的地まで直行でき、乗り換えもないため、足腰に負担をかけることがありません。リフト車であれば、車いすのままでのご利用が可能です。そのため、足腰が弱いご高齢の方でも団体旅行をお楽しみいただけます。
慰安旅行、社員旅行
慰安旅行や社員旅行は参加者同士の結束に最適です。日野セレガのような大型観光バスであれば、移動時間をコミュニケーションの時間に充てる、カラオケやビンゴゲームといったレクリエーションを楽しめるなどのメリットがあります。貸し切りのため、他の利用者に気を使わず、満喫できることも日野セレガの特徴です。
クラブ活動、サークル・部活の合宿
日野セレガは専用の道具を多く積み込む運動部やサークル活動、合宿にも最適です。車内では打ち合わせや事前ミーティングも行え、時間の節約にもつながります。長時間乗っても身体への負担が少ないため、ベストなコンディションで試合や合宿に臨めます。移動時間を楽しみや思い出づくりにおすすめです。
日野セレガといすゞガーラの違い
日野セレガとよく比較される貸し切りバスに、いすゞガーラが挙げられます。
いすゞガーラとはいすゞ自動車が販売する大型バスです。
しかし、2004年に日野自動車といすゞ自動車は、バス事業の統合に向けて、両社出資のもとジェイ・バス株式会社を設立。観光バス分野を日野自動車が担当し、路線バスはいすゞ自動車が主な開発を担当しています。統合商品を市場に投入することで、日野自動車、いすゞ自動車ともに企業価値の向上に努めています。
車体を共同開発しているため、一見すると同じバスに見えますが、車体の細部にわずかな違いがあります。中でもロゴやフロントバンパーの装飾品、リヤウィンドウには大きな異なります。
今回ご紹介した日野セレガの照明やフルフラット、除菌イオン発生装置がもたらす快適性や安全性は基本的に同じであり、どちらのバスを選んでも快適に利用できます。
日野セレガは「おもてなしの心」をコンセプトに移動中の快適さを実現しつつ、最先端のドライバーサポート機能により高い安全性と耐久性を追求し続ける観光用大型バスです。OEM供給による製造背景から新型の日野セレガと、路線バスが主とするいすゞガーラはデザイン面では多少の違いはみられますが、基本的な性能や安全性、快適性にほとんど違いはありません。そのため、年齢層の広い団体旅行や親睦を深める慰安旅行、大量の荷物の運搬を要する部活動などにも安心してご利用いただけます。