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ベビーカー乗車のマナーとは?路線バス・長距離バスの場合

近年、公共交通機関でのベビーカー乗車に賛否両論の議論が起きており、ベビーカーでの乗車に不安を覚える方も増えています。今回は「ベビーカーを広げたままバスに乗車してもよいか」という基本的な疑問から路線バス・長距離の乗り方や注意点に焦点を当てて、ご紹介します。

ベビーカーを広げたままバスに乗車しても大丈夫?

公共交通機関では「ベビーカーを広げたまま乗車できるか」を判断する方法があります。一方で、最低限のマナーやルールに則り、自分で判断することも求められます。

ベビーカーマークがあれば畳まなくて済むことも

ベビーカーマーク

【画像】ベビーカーマーク・ベビーカー使用禁止マーク┃厚生労働省

ベビーカーマークとは、「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」において決定された統一マークです。このマークが掲載されている公共交通機関や公共施設でのバリアフリーに掲載されています。

ベビーカーマークがあるバスには基本的にベビーカーを広げたまま乗車できます。そのため、ベビーカーマークがないバスでは、ベビーカーを畳んでの乗車が望ましいといえます。

国土交通省が各関係機関と協力して、平成26年から「ベビーカーの新たなマナーへの取り組み」を実施しており、ベビーカーマークを統一して、理解を広く知らしめようと啓発活動に取り組んでいます。そのため、今後はベビーカーを広げたまま乗車できるバスも増えると考えられます。

【参考】ベビーカーマーク(pdf)┃国土交通省

マナーやルールに配慮して畳むことも考えておこう

ベビーカーマークがあるバスでは基本的にベビーカーを畳まなくても済みますが、車内が混雑している、またベビーカーが大きい、ベビーカーに荷物を載せている場合はベビーカーを畳むようにしましょう。また、ベビーカーが既に2台乗車している、車椅子を利用している乗客がいる場合も配慮が必要です。

今後、ベビーカーを広げたまま乗車することに対して理解が進むと考えられますが、最低限のマナーやルールを重視し、社会通念上での一般常識に則り、行動しましょう。

ベビーカーでの路線バスの乗り方

ベビーカーでの路線バスへの乗車は今後も理解が進んでいきますが、トラブルに巻き込まれないためにも以下の行動を心掛けましょう。

ベビーカー

まずは乗車口で一声かけてから乗車する

ベビーカーマークの有無に関わらず、運転手や乗客にベビーカーを広げたまま載せてもいいか確認しましょう。乗車時は段差があって危ないので一旦折り畳むか、手で持ち上げて載せるように注意が必要です。また、最後に乗降する際は比較的ゆとりをもって行うと転倒やケガなどを防ぐことができます。

進行方向と逆向きにベビーカーを留める

乗車後は車内の中ほどまで進み、ベビーカーマークか、車椅子マークがある席、バリアフリー席を探しましょう。次に車内の状態をチェックし、ベビーカーを畳むかどうかを判断します。ベビーカーを広げたままにする場合、ベビーカーは進行方向とは逆向き(後ろ向き)に止め、車輪にストッパーをかけましょう。

ベビーカーを固定する

バリアフリー席であれば、補助ベルトでベビーカーを固定します。補助ベルトの利用が初めてで、使用方法がわからないときは乗務員に聞きましょう。補助ベルトはあくまでも固定の補助を目的としているので、自分の手でしっかりとベビーカーを掴んで支えます。また、バスによっては、保護者が立っていなければならない場合と、バリアフリー席に座って良い場合があります。

路線バスでの注意点

路線バスは通勤・通学に使用される公共バスです。そのため、長距離バスと異なる対応と注意点を理解しなければいけません。

路線バス

ベビーカーが必要かはよく検討する

路線バスを利用する際、長時間の外出にベビーカーを持っていく必要性があるかどうか、出かける前に検討しましょう。現在ではベビーカーを貸し出している施設も多く、現地で借りた方が、負担が少ないこともあります。子供の股関節が弱い、母親が腰痛持ちなどで抱っこ紐が難しい場合などのどうしても必要な場合を除いては、なるべくベビーカーの持参を控えるようにしましょう。

混雑する・通勤ラッシュの時間は避ける

電車に比べてバスの車内は狭いため、混雑時や通勤ラッシュ時のベビーカー利用は周囲の迷惑になる可能性があります。スマートフォンのアプリや公共交通機関のホームページで、混雑時間がわかるサービスもあるので、あらかじめ混雑・通勤ラッシュの時間を把握することが大切です。やむを得ない場合を除き、なるべく車内が空いている時間を利用しましょう。

臨機応変に対応できるようしておく

路線バスの場合、乗車当時は空いていても後から混雑する場合があります。そのため、いつでもベビーカーを畳めるようにしておく、抱っこ紐や荷物をまとめるリュックを用意しておくなど両手が空く状況を作るようにしましょう。公共の場所という認識を持ち、常に周囲の状況を把握することが大切です。

ベビーカーでの長距離バス(高速バス、貸切バス)の乗り方

高速バスや貸切バスといった長距離バスは路線バスよりも制限が強い傾向がみられます。そのため、長距離バスの利用にはあらかじめ相談や注意事項の把握が必要です。

高速バス

基本は畳んで乗ることに注意する

長距離バスは路線バスと違い、基本的にベビーカーを広げて載せられません。日本の長距離バス・貸切バスは安全を最優先するため、バス車両の下部分にある荷物スペースにベビーカーを収納します。また、夜行バスの場合、夜泣きで他の乗客に迷惑がかかるため、赤ちゃんの乗車が断られることもあります。夜行バスを利用する際は予約前に確認しておきましょう。

予約時に相談する

長距離バスや貸切バスでも乳幼児同伴の乗車をお断しているバス会社もあります。そのため、予約時にバス会社に乳幼児と同伴する旨を伝え、相談しておきましょう。相談の際にバス会社からアドバイスが貰えることもあります。また、年齢や乗車時間によっては、もう1席確保する必要場合もあるため、予約時に確認しておきましょう。

乗車前に荷物はより分けておく

乗車前に運転手にベビーカーを渡し、荷物スペース(またはトランクルーム)に収めてもらいます。自分の順番が来る前に、あらかじめベビーカーを畳んでおくとスムーズに受け渡しができ、周りの乗客にも迷惑がかかりません。また、ベビーカー以外の荷物もあらかじめ分けておくこともスムーズな乗車に欠かせません。

長距離バスの注意点

長距離バスでは長時間赤ちゃんと一緒に車内で過ごさなければいけません。そのため、比較的乗車時間が短い路線バスとは異なる注意点に気を付けましょう。

赤ん坊

赤ちゃんの体調を整えておく

長距離バスでは、いつも以上に赤ちゃんの体調を整えておかなければいけません。乗車中にお腹が空いたときのために、おやつを用意しておきましょう。また、乗車前には赤ちゃんのトイレも済ませておくとトラブル防止にもつながります。もしもの時を考えて、トイレ付きの長距離バスを利用すれば、オムツ替えのスペースにも使えます。バスの乗車前に遊ばせて、乗車中は寝かせておくことも効果的です。

酔ったときの対処法を覚えておく

長距離バスでは移動の揺れやバスの臭いで車酔いになりやすいため、酔い止めとなる氷やビニール袋、着替えなどを事前に用意しておきましょう。柑橘類や乳製品は車酔いを誘発する原因となるため、乗車前の摂取を控え、お母さんの体調も整えるように注意が必要です。また、乗車の前日はしっかりと身体を休め、疲れを残さないようにしましょう。

【関連】バス酔いの対処方法!乗り物酔いしないための予防法を徹底紹介!┃たびの足

気分転換になるおもちゃを用意

赤ちゃんは退屈で機嫌が悪くなることがあるため、お気に入りのおもちゃと新しいおもちゃ(音が出ないおもちゃ)を2つか3つ用意しておきます。また、赤ちゃんが好きな読み聞かせ用の絵本も赤ちゃんを寝付かせるきっかけにもなるため、効果的です。お母さんが赤ちゃんの気を紛らわせてあげるものを用意してあげましょう。

路線バスではベビーカーマークがあれば畳まなくて済むこともありますが、混雑時や通勤ラッシュの時間帯での利用を避けるようにしましょう。また、高速バスや長距離バスでは安全が最優先とされるため、必ずベビーカーを畳まなければいけません。ベビーカーを利用したままの乗車する際は、周囲の人へ一声かける、ベビーカーが必要かはよく検討する、混雑・通勤ラッシュの時間帯を避けるなどマナーを守って使うことが大切です。今後、ベビーカーマークへの理解が進むと考えられますが、ベビーカーを利用するお母さんが率先して、マナーやルール、周囲への気配りといった工夫もベビーカーマーク促進につながります。

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